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<情報公開異議申し立て>東京大学医学部のブタの動物実験

2013.7.12
◆異議申し立てと再開示までの経緯

平成24年6月、東京大学医学部及び医学系研究科に対して、ブタを用いた動物実験の計画書と報告書の情報開示請求を行いました。しかし、8月に開示された書類の墨塗りの頻度が高く、実験の目的・方法を知ることができないため、異議申し立てを行っていました。(9月27日付)

異議申し立ては内閣府の情報公開・個人情報保護審査会に諮問され、審議がなされます。その間に双方1回の意見書の提出を経て、今年(平成25年)6月19日付で答申が出されました。答申の内容については、内閣府のサイトでご覧いただけます。研究のプライオリティに関する部分として、非開示のままのところもかなりありますが、一定の部分を「開示すべき」との見解が示されました。

答申書:
PDF 平成25年度(独情)011 医学部・大学院医学系研究科が保有する動物実験計画書等の一部開示決定に関する件(平成24年(独情)諮問第52号)平成25年度(独情)012 医学部附属病院が保有する動物実験終了報告書の一部開示決定に関する件(平成24年(独情)諮問第53号)

この答申に基づき、東京大学からは開示に関する「決定書」が7月4日付で出され、情報公開・個人情報保護審査会の答申に沿って一部が改めて開示された開示文書が届いたので、その一部を下記にご紹介します。

ちなみに、東京大学では、実験計画書の提出時に研究者が公開したくないと考える部分に下線を引いて提出するという方法がとられています。今回の異議申し立ての結果、実験計画書提出時には非開示としたかった内容でも、時間の経過とともに公開できる内容となっている場合があったこともわかりました。

また、下記を見ていただければわかることですが、当初なぜ非開示とされたのか、理解に苦しむ部分もありました。大学側は、研究者の希望を一方的に尊重するだけではなく、自ら判断を行い、一定のラインは開示するという積極的な態度が必要なのではないかと思います。

研究におけるプライオリティの問題が非常にセンシティブなことは理解しますが、実験動物の福祉がどのように確保されているのかについて、機関・研究者には説明責任があると思います。特に日本は、「自主管理/機関管理」の名のもとに、実験関係者が法律の導入を拒んでいる国です。

実験計画書の審査の意義・意図についても、まだまだ遍く理解されているとは言いがたい状況の中、国立大学のトップを走る東京大学が情報公開に消極的なのでは、科学者ひいては科学研究に対する不信感がますますつのるばかりではないでしょうか。一部、実験のオリジナリティとは無関係そうな部分が非開示となったままなのは非常に残念でした。

開示された例 東京大学医学部ブタの動物実験

 
開示された例2 東京大学医学部ブタの動物実験

 
開示された例3 東京大学医学部ブタの動物実験

 
開示されなかった例 東京大学医学部ブタの動物実験

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