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小保方晴子氏の博士学位論文取消しに関する質問書

11月2日に小保方晴子氏の博士論文の取消しについて早稲田大学から公表があったことをうけ、再実験の有無や倫理審査を受けた場所に関することなど、動物倫理関係でも確認したいことがあり、4日付けで質問書を送りました。大学からの回答は、ほぼ無回答に近いものでした。

動物実験関係者は、動物実験について情報公開に努めているようなことを言いながら、結局、特に私立大学においては詳細は何ら公開されないのです。

早稲田大学からの回答

質問の1)から5)についてですが、個々の実験の詳細なプロセス等についてはお答えできません。ご了承ください。

6)と7)についてですが、本学の施設で行う動物実験については、動物実験審査委員会が3Rの原則(Refinement, Replacement, Reduction)に基づいて厳正に審査しています。

詳しくは、ブログもご覧ください。

質問内容は以下の通りです。


2015年11月4日

早稲田大学 御中

小保方晴子氏の博士学位論文取消しに関する質問書

私どもは動物保護団体として、動物実験のあり方に関心を寄せるものです。11月2日に小保方晴子氏の博士学位論文取消しの公表がありましたが、そのことに関連し、事実確認をしたく、本質問書を送付させていただきました。
お忙しいところ恐縮ですが、文書にてご回答のほど、よろしくお願い申し上げます。
(本状は、念のため郵送でも送付させていただきました)

1) 小保方晴子氏から博士論文の再提出が4回あったとのことですが、この再提出に関連し、再度の実験は行われたのでしょうか。記者会見で貴大学より「再実験を求めるものではない」との説明があったことは確認しましたが、実際に行われなかったかどうかについては言及がありませんでしたので、確認のため教えてください。

2) 小保方晴子氏は、博士論文に関連する実験を一切早稲田大学の学内で行っていないのですか。博士論文に使われている実験台やマウスの写真も早稲田大学の学内で撮られたものはないということでしょうか。もし早稲田大学で行った実験があれば、具体的にどの部分か教えてください。

3) 小保方晴子氏は学外で実験を行っていたとの説明がありましたが、具体的に場所がどこなのか、全て教えてください。

4) また、それらの場所で動物実験に関する倫理審査が行われたのかどうか、早稲田大学の指導教官は把握していたのか、また現時点で把握しているのか、教えてください。

5) 今になってマウス実験の条件等のデータが出てこないといった話がありましたが、卒業前の当初の指導教官は、学外で実験した生データを確認したり、記載を求めるよう指導したりしていなかったということで間違いないでしょうか。

6) 貴大学理工学術院修士及び博士課程の、特に共同大学院を名乗る部分において行われる動物実験の審査過程が不透明に感じられます。貴大学の動物実験委員会は、学内で行われる実験のみを審査するとのことですが、共同大学院を名乗りながら、東京女子医大で行う実験は学外扱いとなるのですか。つまり、貴大学の動物実験委員会及び指導教官は在学者を指導する立場でありながら、在学者がどのような動物実験を行っているのかを把握しておらず、一切責任もないという見解でしょうか。在学者の研究不正に関して調査しないとのことでしたので、動物実験についても同様に責任を回避する見解を持たれているのではないかと懸念します。現在の一般論と、小保方氏についてどうだったかの両方について教えてください。

7) 早稲田大学が小保方氏の研究内容に疑念を持たず、研究者としての資質を有さない人物を博士として世に送り出したことにより、根拠のない研究のために多くの動物が使用され、無駄に犠牲となりました。このことについて、貴大学及び貴大学の動物実験委員会ではどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。再び同じような人物が現れたときに動物の利用を阻止することはできますか。小保方氏の例を受けて、どのように対策をとったかも教えてください。

誠に恐縮ですが、文書にて、できる限り早いご回答をよろしくお願い申し上げます。


▼これまでの経緯
stap細胞 動物愛護の観点から

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