トップページ > 野生動物 > ミドリガメの輸入販売に関する公開質問書

ミドリガメの輸入販売に関する公開質問書

ミドリガメの最大飼養数を10万匹として動物取扱業の登録を行っている株式会社マルカンに対し、公開質問書を送付しました。

同社には、これまでもハムスターのペアの無料配布についても中止の要望をし、拒否されてきておりますので、その件についても触れています。これまでの経緯は以下の通りです。

arrow ハムスターのプレゼント:マルカンから驚愕の回答
arrow ハムスターのプレゼント企画に対する要望書
arrow ハムスターのプレゼント企画にNO!の意見を

追記:回答をブログに掲載しました。ミドリガメの輸入販売は中止するとのことです!


2013(平成25)年12月16日

株式会社マルカン
代表取締役社長 松本幸彦 様

ミドリガメの輸入販売に関する公開質問書

先日はハムスターの無料配布に関する貴社の見解をお知らせくださり、ありがとうございました。内容につきましては、私たちには大変理解がしがたく、その後も貴社がジャンガリアンハムスターのペアの無料配布を継続していることもあり、依然として問題があると考えております。

しかし、本日は、また別の件で本文書を送らせていただきました。ハムスターの場合は、遺棄が生態系に影響を与えている例を聞き及んでいないため、あえて外来種である旨を先日の要望書には書きませんでしたが、貴社が扱われている動物の中には、日本の生態系に甚大な影響を与えているミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)がいます。ハムスターの件をきっかけに貴社の動物取扱業の登録状況を拝見したのですが、ミドリガメの最大飼養数が10万匹となっていることに驚愕いたしました。

そもそも、貴社が販売しているプリンカップ入りのミドリガメについては、「小さな容器に入れられていて、かわいそう」との声があり、貴社の販売姿勢に対しては根本的に疑問を持っています。小さく可愛い生き物を安価に大量に売り、関連グッズで利益を上げるという手法は、ハムスターを無料配布する発想に通ずるものを感じます。

特にミドリガメの場合は寿命も長く、30センチ近くまで成長しうる生き物であるにもかかわらず安易な販売が継続されており、そのことが大量の遺棄を誘発していることは明らかです。大規模に輸入を行っている貴社の責任については言い逃れのできない状況があると考えますが、この問題について、実際のところどのようにお考えになっていますでしょうか。

また、カメの取扱いについても、疑問点があり、まず詳細を教えていただきたいと考えました。つきましては、再度の文書送付となり大変恐縮ですが、以下の質問にご回答をいただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。

質問事項:

  1. おおよそでも構いませんので、貴社のミドリガメの年間販売数を教えてください。また、これまでの累計では何万匹を販売されたでしょうか。
     
  2. ミドリガメの輸入販売における全国シェアでは、貴社がトップになりますか。特に、関西圏では寡占状態に近いと考えてよいでしょうか。
     
  3. 貴社のミドリガメは全国に流通しているとのことですが、販売されていない地域はありますか。
     
  4. 貴社の売上高のうち、カメ関連(生体及び飼育関連商品)の売り上げは、何割を占めますか。
     
  5. 貴社の動物取扱業(販売)の登録では、ミドリガメの数(最大飼養数)が10万匹となっていますが、図面を見ると、水生ガメの飼育室は1つだけで、あまり広くありませんでした。輸入後、どのような状態でどれくらいの期間、飼養されるのか教えてください。(特に、どれくらいの大きさの容器に何匹ずつ入れるのか、など)
    また、動物福祉上、配慮されていることがあれば教えてください。
     
  6. 一度に何匹くらいを輸入されていますか。最近の貿易統計から考えて、一度に10万匹の取り扱いは実態を大きく上回るのではないかと感じています。もしそうであるなら、実態に合った動物取扱業の登録をすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。もしくは、一度に10万匹を扱うことが、現在でもありますか。
     
  7. 遺棄されたミドリガメが日本の河川水辺の生態系に重大な影響を与えており、日本在来のカメの生息地が奪われている状況がありますが、このような事態について貴社はどのようにお考えですか。
     
  8. 近年、企業の社会的責任ということが盛んに言われていますが、ミドリガメについても、遺棄の防止や、飼えなくなった人からの引取り、新たな飼育者探しの支援など、企業が社会貢献できる場があると考えます。貴社として、現在何らかの取り組みをされていますか。もしくは業界団体等で取り組まれていることはありますか。
     
  9. そもそも飼育動物(哺乳類・鳥類・爬虫類)の遺棄は犯罪ですが、そのことの周知等について、貴社として取り組まれていることはありますか。
     
  10. 犬や猫では販売店での売れ残りに関する問題がありますが、ミドリガメについては、販売店で売れ残るという問題は生じていないのでしょうか。流通の末端での販売状況は把握されていますか。
    また、売れ残った場合、貴社へ「返品」することは可能でしょうか。
     
  11. ミドリガメは、外来生物法に基づく特定外来種への指定についても常に話題にされ、遺棄が増えるのではないかと議論を呼んできました。指定に先立って輸入や販売の禁止を求める声もあります。このような議論がなされること自体、相当に深刻な事態と考えられますが、貴社ではこれからもミドリガメの輸入・販売を継続されるお考えでしょうか。
     
  12. 現在も駆除がなされていないわけではありませんが、自らが販売した動物が遺棄され殺されることについて、ペット関連企業としてどのようなお考えをお持ちでしょうか。遠く外国から連れてこられたカメたち自身が悪いわけではなく、そのような事態に心を痛める生き物好きはたくさんいます。御社の顧客層とも重なります。
     

以上、社会へ向けた説明責任を果たす意味でも、ぜひご回答ください。誠に勝手ではありますが、2014年1月24日までにお願いできましたら幸いです。

尚、事態の重大さに鑑み、本質問書ならびに回答は公開とさせていただきたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。

戻る

このエントリーをはてなブックマークに追加