PEACE活動報告ブログ

ミドリガメ動向 ペットチェーンの販売中止&シンポジウム参加

先日ツイートもしましたが、今夏、ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)を販売していたペットチェーンの「ディスワン」よりご連絡をいただき、ミドリガメに関しては、現在の在庫を最後に全店舗で取り扱いを止めるとのご回答をいただきました。現在、1店舗のみ店頭に3匹残っているそうですが、それが最後の取扱いになります。大変ありがとうございます。(ちなみに、このミドリガメは韓国産とのことでした)
http://www.thisone.co.jp/

◆シンポジウムに行ってきました

また、ミドリガメに関しては、先月30日に開催された緊急シンポジウム「どうする!?ミドリガメ ~ペットと外来生物の規制のあり方を考える~ 」(主催:日本自然保護協会、認定NPO法人生態工房、日本カメ自然誌研究会)を聞いてきました。

河川・水辺でミドリガメの個体数・割合がふえている現状や、レンコンの食害と駆除についての報告があり、今後規制をどうしていくかということについて環境省や爬虫類業界の方も交えての議論が行われていました。非常に充実したシンポジウムだったと思います。

環境省では、ミドリガメの特定外来生物への指定を検討していますが、非常に多くの数が飼われているために事務作業が膨大になること、また規制導入によって大量に遺棄される可能性があることから、まだ指定へ向けて具体的に動きだしているわけではありません。

ただし、今年中には侵略的外来種リストと外来種被害防止行動計画(ともに仮称)が策定される予定で、ミドリガメにもまずこれが関係してくることと、特定外来生物の規制に段階を設けるか、もしくは新しいカテゴリを創設するか、といったことも含めて指定は検討中とのことですので、今後何らかの動きがでてくることは間違いないと思います。

環境省は今年、ミドリガメの飼養実態調査を行ったそうで、現在飼育している割合は2%、以前飼育していたことがある人は14%とのことでした。前回の平成17年に比べると少し減っていますが、それでも推定110万世帯で180万匹が飼育されているとみられているそうです。以前より、長い期間飼っている人がふえているのはうれしかったのですが、13%の人が「いずれ野外に逃がしたい」と答えていたとのことで、これは非常に驚きました。この層にどうアプローチするかが非常に課題だと思います。

環境省は動物愛護管理室からも、終生飼養と動物取扱業規制についての説明があり、遺棄が犯罪として立件される要件については、繰り返し議論が行われました。これまで猫などの遺棄問題でなされてきたのとまったく同じ議論です。

遺棄については、「捨てれば駆除されますよ」という時代になれば大事に飼ってきたカメを捨てづらいのではないかという話もありました。特定外来生物に指定されれば確実に駆除は進むことになります。また、釣り針を飲み込んだり危険な目にあうことも多く、野外に放つことは安全とは言えないとおっしゃっていた方もいました。今現在飼育している方は、飼えなくなっても、野外に放すのではなく、何とか新しく飼える方を探してほしいと思います。

このシンポジウムでは、輸入個体を扱わない爬虫類イベントの主催者の方もみえて話をされており、いわゆる「マニア」の間で繁殖販売されるアカミミガメは、アルビノや色変わり個体であり、一般に広く飼われているノーマルカラーのミドリガメではないとのことでした。ノーマルの規制であれば影響はないが、そういったカメまで飼育が禁止されるのは、やはり反対のようです。輸入については現在自粛がされているとのことです。

◆販売されているのを見かけましたら情報をお寄せください

今夏、確かに店頭などでミドリガメを見かけなくなってきていると思うのですが、最初に書いた通り、販売情報もありましたので、引き続き目撃情報をお寄せいただいだければと思います。自然保護団体は規制を強く望んでおり、既に野外での駆除も行われる中、その一方で販売を継続するのは、あまりにモラルに欠けると思います。ミドリガメは、売っているだけで問題視される時代でよいのではないでしょうか。よろしくお願いいたします。

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