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予防原則を動物たちのために生かすには……

11日に開催された「化学物質と環境に関する政策対話」の第3回は、予防原則についてでした。

予防原則は、「ある特定の物や行為による被害が甚大と思える場合には、科学的立証がされていなくても手を打つべきだ」という考え方がベースですから、動物実験によるメカニズムの「立証」をせずとも、観察(疫学)に基づいた判断だけで済むのでは?という意味で関心があるのですが、どうも安全寄りの市民団体すら逆に動物実験に頼ろうとしているような印象も受け、そこは残念に思いました。

産業界のほうが動物実験の限界を理解しており、また、ある意味それをたくみに使ってきたのかもしれません。

また、一言で「予防原則」といっても、「予防的取り組み」として実際に運用しようと思うと、かなり難しい議論が伴うことがよくわかりました。それ自体が、やはり「科学的立証を待ちたい、何か確証を得てからでないと動きたくない」という規制当局側の意識を反映しているようにも感じます。

予防原則を動物たちのために生かすには、行政にも、企業にも、そして人の安全のために活動する市民団体にも発想の転換を迫らなければならないのですから、やはり山は険しいと言えます。

この日は、たたき台となっていた討論メモ自体が整理不十分なものに感じられ、そこに時間がとられたのは残念でした。

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