第7回動物性集合胚作業部会、センター入試問題を批判

大変ご報告が遅くなってしまいましたが、1月27日に動物性集合胚の取扱に関する作業部会の第7回が開催されました。

この回は、資料「動物性集合胚の取扱いに係る科学的観点からの調査・検討事項の一覧(案)」の各欄を順番に検討していく形でした。現在公開されているものから、文言や記載内容は変更されると思います。

まだ議事録が出ていませんが、何やら「問題ない」という方向に大きく舵を切った発言が続いたような気がしました。もちろん、やってみないとわからない、社会が許容するかどうかどうかはわからないといった話にはなるのですが……

霊長類についても、これまではやらない方向性が見えていたような気がしましたが、げっ歯類やブタでは人間と着床のメカニズムが違う等の理由で、霊長類についても人とのキメラ研究を良しとすべきではないかという主旨の発言が出ていました。「(動物の)脳・生殖に(ヒトの細胞が)行ってはいけないとなると実験ができない」といった発言もありました。

何%がヒトなら法的に人なのかといった話も現実に出てきましたが、この作業部会は、人文科学分野の検討まではしない予定です。

しかしこの回では最後に、今年のセンター入試の「生物」の問題に座長が話題を振り、批判的な論調で議論がなされたことは非常に印象的でした。インターネット等でも、科学的に結論の出ていない問題について出題されていたことに批判がありましたが、動物性集合胚研究の是非は、まさにこの作業部会でずっと議論してきた問題ですから、それをまるで当然のことのように出題されたことについては、皆さん思うところあったのではないかと感じます。

特に座長は、文部科学省に対しても、問い合わせには厳し目にコメントしていただきたいと述べており、倫理の問題であるのに、それについて聞くのではなく、技術優先であったと批判をしていました。

▼現時点で違法な研究手段が、まるで合法であるかのように出題されたセンター入試

センター入試生物

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