動物実験

何が検討されているのかよくわからない実験用ニホンザル繁殖供給プロジェクト、補足

投稿日:2019年1月15日

昨年末、ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」で飼育施設を2つから1つに減らす方向で検討されていることをブログに書きました。

その後、代表機関である京都大学の課題管理者から回答があり、文部科学省、AMED等にも確認しましたが、よくわからない状況が続いています。

プロジェクト側の言い分は、こうです。

  • 民間機関への委託中止は決まっていない。そのようなことを公表したことはない。
  • これまでにNBRPニホンザル終生飼養保管施設ワーキンググループを2回開催(このことは平成28年度報告書に記載あり)、生理学研究所母群検討委員会は3回開催し、検討してきた。
  • 平成31年度(2019年度)、つまり今年の4月から「供給を一元化する」ことだけが決まっており、その他のことは決まっていない。

「供給を一元化する」とは、一見、供給窓口を1つにすることを言っているように感じます。しかし、AMEDのサイトで公表されている平成27年度の報告書には、既に「本事業で供給するサルの出荷・検疫業務を霊長類研究所で実施する」とあり、供給業務は京都大学に一元化されていたはずです。

また、平成28年度の報告書には、「年間80~90頭を生産して70頭を出荷する体制へ移行するために、サル繁殖施設を一本化した」と書かれています。繁殖も既に一元化済みです。

一元化で残っているのは、サル(母群・育成群)の飼育そのものではないのでしょうか? 霊長類学会自由集会でそのように言っていましたし、誰もそこは否定して来なかったからそのように書いただけですが、今になって文科省も、生理研が飼養施設維持(つまりNBRPニホンザルで京大と民間企業の2つのサル飼育施設を継続する)と結論を出すのならそれでもよいようなことを言い出しています。

現在、生理研が何を検討しているのかがそもそもはっきりしませんが、文科省によれば、第4期採択時の採択通知に採択条件が書かれており、そこに書かれている条件をクリアするための検討をしているのだそうです。でもそれは文科省やAMEDからは言えないのだそうです。現在、さらに問い合わせ中です。

それにしても呆れるのは、そもそもなぜ実験用ニホンザルの繁殖プロジェクトが日本で始まったかと言えば、医学用の野生ザルの捕獲に違法性が疑われたことが大きなきっかけであり、透明性をもってニホンザルを利用することがNBRPニホンザルの目的として掲げられたにもかかわらず、第4期になった今に至っても、生理研が委託している民間企業がどこかは公表していない、その施設と決まっているわけでもない、1年契約なので委託先を変えることもありうるとまで言って徹底的に隠そうとし、民間施設に配分されている税金が幾らかも公表していないといった状況が続いていることです。

このような不透明な情報隠蔽によって、日本の動物実験は支えられているのです。

▼Google Map上空写真で確認できる奄美野生動物研究所のサル飼養施設

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