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アメリカNIH、全ての実験用チンパンジーを引退させ保護施設へ

18日、アメリカの国立衛生研究所(NIH)はいよいよ、米国政府が資金提供する医学研究において今後チンパンジーを用いないことを発表しました。残っていた50人のチンパンジーは引退し、3つのサンクチュアリに送られることになりました。

NIHの公表はこちらです。(英文)

ネイチャーなどのニュースによると研究者は不満もあるようですが、2007年には繁殖中止のモラトリアムが導入されていましたし、2011年にはアメリカ医学研究所(IOM)の専門委員会が「ほとんどのチンパンジーの実験は不必要である」と結論付けた勧告を出していました。それを受けてNIHでは新規の実験への研究費交付もいったん停止されていました。また、NIHでワーキンググループを立ち上げて検討した結果も研究費の停止でした。当時いた360人のチンパンジーのうち、今回の50人以外の引退は、2013年に公表されています。

もう一つの要因としては、今年6月、アメリカの魚類野生生物局は種の保存法の保護範囲を飼育下のチンパンジーにまで拡大し、野生チンパンジーの保護につながるものでなければ侵襲的な実験は許可されないこととしました。このことは翻訳でもお伝えしましたが、その後、研究の申請は1件もなかったようです。

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