動物実験施設の求人広告について、大阪大学から回答

先日、不謹慎な動物実験施設の求人広告についてブログに掲載しましたが、早速大阪大学から回答がありました。

迅速な回答なので驚きましたが、広告は派遣会社が施設に確認することなく行ったものであるとのこと。派遣会社も不適切であったことは認めているそうです。

サルはカニクイザルとのことで、確かにそれならペット飼育者が想定されていたわけではないというのは本当だろうと感じました。(カニクイザルは特定外来生物で、指定前から飼育しているのでなければ家庭では飼えません)

しかし、広告を事前チェックしていなかったというのは、通常の対応としては疑問が残ります。

そのように感じたことを伝えると同時に、使用数の削減と代替についても取り組んでほしいことを伝えました。

回答は以下の通りです。


質問に対する回答

1.モノレール阪大病院前駅より徒歩5分の「有名国立大学医学部附属動物実験施設」とありますので、大阪大学医学部附属動物実験施設のことと考えられますが、間違いないでしょうか。他の施設の場合、どの施設の求人か教えてください。

本学医学部附属動物実験施設のことです。

2.「解剖などはございません!」とありますが、該当施設でサルの解剖を行わないということがありえるでしょうか。解剖は行われているが、採用者に解剖の仕事が与えられることはないという意味ですか。

採用者を解剖の仕事に従事させないということです。

3.「ペットとして飼育されていた方」とありますが、該当施設では、本当にペット飼育をされていた方を求人募集しているのでしょうか。その意図するところは何か、理由を教えてください。

派遣会社流の表現で、当施設ではこのような方を募集してはいません。

4.事実である場合、何ザルであるかの情報も本来必要だと思われますが、広告には種が書かれていません。このサルは、何ザルのことを言っているのでしょうか。

カニクイザルを対象としています。

5.また、「和気藹々とした楽しい雰囲気の職場です★」とありますが、サルをペットとしてかわいがっていた方が、サルを動物実験に供する施設で楽しく仕事ができるとお考えなのでしょうか。サルが実験に供されるために辛くなることもあるということは想定されていないのでしょうか。

派遣会社流の記述で、応募者への配慮に欠けた表現です。

6.「サルを押さえて投薬します」とありますが、どのように押さえますか。

不適切な表現です。経口投与であれば動物に手渡しで与えます。

7.大学から公式に受ける教育訓練についての記載がありませんが、派遣労働者に対する教育訓練はどのように行われていますか。

すべての入館者に教育訓練を実施します。

8.通常、求人広告の内容は募集者が事前にチェックをするかと思いますが、該当施設では、事前にチェックは行わないのでしょうか。もし事前に目を通していて軽々しいという印象を持たれなかったのだとしたら、あまりに一般社会と意識が離れていると感じます。この求人広告が話題にされていたSNS上でのやりとりを見ても、不謹慎な印象を与えていることは間違いがなく、これを見て応募してきた人が、サルを丁寧に扱えるはずがないという印象も与えています。

求人広告の事前チェックの依頼はありませんでした。当方が見ても大変不適切な内容や表現の求人広告でしたので、この会社への求人依頼を直ちに取り下げました。

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