理化学研究所が不正の疑義について本調査開始

STAP細胞研究の不正問題について、理化学研究所はずっと「予備調査を行っている」と言っていましたが、この4日にやっと本調査のための委員会が立ち上がりました。

実験動物の倫理的扱いの観点からこの問題に関心を持ってきた団体として、このこと自体は歓迎したいと考えています。しかし、理研の公式発表は非常に簡単なもので、研究全体の虚構性について、どの程度踏み込むつもりであるのかが今一つはっきりしないことに懸念は感じています。

私たちとしては、動物実験の手続きが不適切であったことと、そのことに対する処分についてだけではなく、不正に行われた研究において、どれほどの動物の犠牲があったかということにも関心を寄せています。

それを知るためには、どの時点から不正が始まったのか、実際にはどれほどの実験が行われていたのか、本当に論文に書かれた手法で実験が行われたのか等が明らかにされる必要があると考えます。

しかし、この本調査が開始になるのかどうかすらずっと決まらないまま、理化学研究所が検証実験を続けてきたことには、甚だしい不信感を感じます。もし研究全体が虚構であれば、検証実験など不要であるのは自明のことです。しかし、その判定をしないまま次々と動物の命が犠牲になっているのが現実です。

また、不正の全貌もわからぬうちに不正が生じた背景を分析できるはずがありませんが、既に再生のためのアクションプランも公表されました。

本調査の結果は150日以内に公表される決まりのようですが、適宜明らかになったことについては公表を行ってほしいものだと思います。理研の公表内容は以下の通りです。

理化学研究所

stap細胞 動物愛護の観点から

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