先日、パブリックコメントに意見を送った農林水産省の「レギュラトリーサイエンス研究推進計画」ですが、策定されたとの告知がされました。また、パブコメの結果も別途公開されていました。
特に動物の使用について代替を進める観点からの修正はありませんでしたが、意見への農水省の回答が掲載されていたので、ご紹介します。
取り組んでいることであれば、ぜひ計画には載せていただきたかったですが……
太字が農水省の回答で、意見は概略です。
安全性試験等について、動物試験の代替に取り組むことを盛り込んでいただきたい。
⇒動物実験の代替法の開発については、既に厚生労働省(国立医薬品食品衛生研究所)が中心となって取り組んでいるところです。
また、不必要な試験を減らすためにデータの共有に政策的に取り組むこと、国際的な試験法の調和に積極的に対応することも盛り込んでいただきたい。
⇒また、当省では、OECD(経済協力開発機構)、VICH(動物用医薬品の承認審査資料の調和に関する国際協力会議)等の国際的な取組に参加し、試験方法の調和を進めており、海外で実施された安全性試験データの受入れ等による動物試験の縮減を実施しています。
貝毒については、下痢性貝毒の公定法がマウス試験から機器分析法となったが、麻痺性貝毒についても動物実験を回避できるよう国として取り組んでほしい。
⇒なお、貝毒の分析法は、厚生労働省が定めていますので、厚生労働省に御意見を提供させていただきます。