動物実験

東大の痩せた実験用ヤギ問題、施設見学申入れには拒否回答。ヤギは牧場に帰したとのこと…

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東京大学医学部の屋外の小屋に痩せたヤギがいた件、先週月曜に指摘した直後に室内に移したとのことで、翌日の火曜日の朝には小屋からいなくなっているのを確認したと東大側から回答をもらっていました。

「今年度内に小屋をなくすために室内の施設も準備していた」という説明でしたが、完成していたのであれば、酷暑に外に出さずに室内に入れていたはずです。

なので、一体どういうところに移したのか確認したく、ヤギの室内施設の見学申し込みを文書で送りました。

その要望に対して、本日、建物に関係者以外入ることができないため希望に添えないとの回答がありました。

また痩せていたヤギについては、東京に猛暑が続く予報があるので、すでに牧場に戻したことが書かれていました。東大牧場のことか?と思いますが、詳細については、23日以降、話し合うことになっているのでその際確認します。

牧場に戻されたのは、動物のためもあるかとは思いますが、実験動物を扱う場所として正式に設置届が動物実験委員会に出されていた場所なのか?ということをライフサイエンス研究倫理支援室に別途確認したせいもあるかもしれません。急に準備中のどこかに移したのであれば、そこは届がなされていない場所である可能性が高いです。この点も追って確認します。

人工心臓等の実験に使われるヤギ! 痩せていた理由は…

東大のヤギと言えば、かつて人工心臓の実験が有名でした。なので、医用生体工学講座に電話してみたところ、この講座のヤギであることをすぐ認めました。(正確には東京大学大学院医学系研究科生体物理医学専攻医用生体工学講座生体機能制御学分野です。長い…)

最初に「台風が来るので室内に避難した」との説明だったので、最初はもしかしてヤギがいなくなったことを心配した人からの問い合わせかと思われたような気もしますが、ヤギが痩せていたことを伝えると、暑かったのもあるし、何頭かで飼っているとボスができてしまうので、ボス以外は食事がとれなくなる傾向があり、痩せたとの説明を受けました。

食べていないことが原因なら、食べる時だけ一時的に分けるなどすれば食べられるのではと思いますが、餌場は2カ所はある、どちらかでは食べられると言います。本当に具合が悪いと室内に隔離することもあるが、基本的には分けたりしないようです。

東大(本郷キャンパス)に来たときは痩せていなかったのかということも聞きましたが、ヤギはもともと体格差があるので序列ができてしまい、痩せたのもおそらくそれだと思うとのことでした。電話した時点ではまだヤギは本郷にいたのですが、その時点で「今は室内に隔離しているので、食べられている」とのこと……。小屋でも全く食べられていないわけではなく、本当に暴君的なボスがいるときは全く餌場に寄り付かないので、そういう時は分けて食べられるようにするとも言っていました。

また、この小屋には東京の環境に馴らすために1か月くらい入れておき、実験が決まったら順番に室内に入れて使うとのことでした。小屋に戻すこともあるが、それは心電図だけとるとか、採血だけしたときだそう。小屋と室内の実験施設と出入りをさせているとは知りませんでした。

実験の目的は人工心臓だけではないそうですが、医療機器開発目的での実験であることは認めています。デバイス装着の実験は非常に過酷ですから、長期間生きられるとは思えませんが、「実験なのでそのまま死んでしまうことはある」ということは認めていました。

今回の痩せたヤギも実験に使うのか?と聞いたところ、電話の際は、いずれは使うことになる可能性が高いと言っていました。

健康状態のいいヤギから使うので、そうすると序列の低いヤギもご飯が食べられるようになり体調が戻るのだそうです。仲間の死で体調が戻るヤギ……。そうすると過酷な実験が待っている……。ショック。

そもそも実験動物の馴化とは、実験に供される環境に馴れさせるためのものではないのか?とも思いますし、給餌を含めたヤギの管理方法も疑問があります。広い放飼場があるならともかく、狭くるしく目隠しされた小屋に3~4匹が入れられているわけですから、これまでも序列問題はあったのでしょう。何もしてやれずに、本当に申し訳ないことをしてしまいました。

この小屋は、以前はヤギが見える状態だったのに、だんだん、網がかかり、目隠しの壁ができ、隠されるようになってきていました。これは環境省の実験動物の飼養保管基準にある「実験動物の飼養及び保管並びに実験等に関係のない者が実験動物に接することのないよう必要な措置を講じること」に従って大学側から指導を受けるようになったためのようですが、そうであるなら、同じ基準の「異種又は複数の実験動物を同一施設内で飼養及び保管する場合には、実験等の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、その組合せを考慮した収容を行うこと」等も守るべきでした。

ここまで痩せているのを見たことはなかったので酷暑のせいもあるでしょう?とは思いますが、動物が痩せてしまうほどに飼育環境を整えられないなら、実験をするべきではありません。

この小屋については、これまで扇風機を置いて暑さ対策等してきていたが、時代にそぐわないということで学内でも廃止が決まっていたのだそうです。しかし「今年度で」とのことなので、今後もヤギを入れるのかと聞いたのですが、動物実験の数を減らそうというのも取り組んでいるので…という回答。

確かに既に人に使われているデバイスの改良に過ぎないであろうに、動物を使わなければいけないのかどうかは非常に疑問です。シミュレーションなどもいろいろやっているが、最終的なところで一度は動物を使うというのが医療機器を開発するときのガイドラインにもなっているので承認申請のために必要なだけで、必ずしもいらないというようなことも言っていました。人工心臓は開発研究もピークを過ぎているので、実験に使う数は減っているそうです。

東大医学部では、この講座以外でヤギは使っていないそうですが、不思議なことに、この講座には教授も准教授もおらず、講師と技師だけがメンバーとして公表されています。東大からの回答メールに定年退職と書かれていたのは、阿部裕輔准教授のことかと思われますが、欠員の補充はされていない様子です。こうなってくると、大学としては講座を閉じることも考えているのではないかと感じてしまいます。

准教授の退職に伴って実験を縮小しようということになっていたし、小屋はなくなっても必要に応じて実験は行うが、ずっと縮小するとのこと。「世の中の流れに合わせます」とは、はっきりおっしゃってくださいました。

再度疑問点は確認しますので、何かお聞きになりたいことがある方はこちらまでお知らせください。

また、伝えたいメッセージなどもぜひお寄せください。渡したいと思います。

よろしくお願いいたします。

かつては東大構内でふれあい動物状態だったが、その後、目隠しがされた

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