動物愛護法改正法、昨日公布されました! 超党派の犬猫殺処分ゼロ議連総会も開催

昨日、超党派の犬猫殺処分ゼロ議連総会が開催され、傍聴してきました。

公布日が衆参のサイトになかなか載らないな?と思っていましたが、何と昨日(6月19日)が公布日! お祝いムードの中で、成立までの困難な道のりが語られました。会長の尾辻秀久議員の冒頭あいさつや、憲政史上初ではないかという困難な状況で成立したと述べたPT座長・牧原秀樹議員の報告から、今回の改正の合意形成は、外から見ている以上に大変だったことを感じました。

「次の改正は閣法で」という、冗談なのか本当なのかわからない発言も飛び出していました。

事務局長の福島みずほ議員からは、今後の議連の活動について提案がなされ、環境省が動物取扱業者の基準を整備して施行する2年後までに調査や提言の取りまとめを行い、要望をまとめていきたいとのこと。

また、今回の改正法の解説書の作成についても議連で取り組むつもりだそうです。議員立法ですから、改正法をつくった国会議員の意図を正しく反映した解説書が作成され、自治体の運用の手引きとされることを心から願います。国会の意思とは裏腹に、省庁や自治体がレベルの低い運用をするということは得てしてありがちです。それを阻止するためにも、改正の意図が明文化されていることは非常に重要だと考えます。

環境省は、今後、施行へ向け整備、周知をやっていくとコメントしましたが、もし実効性の高い業者基準が策定されるのであれば、劣悪業者排除という課題は一定の成果を見ることになると思います。また長年モメていた生後56日齢規制も一部例外はあるものの施行されることが決まり、アドバイザリーを代表して発言した杉本彩さん(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva代表理事)の巻き返しの尽力で動物虐待罪の上限懲役5年・罰金500万が実現しましたので、懸案の大きな課題は今改正でかなり対応が実現したと見ることもできます。

あまり話題になっていませんが、当会としましても、ずっと訴えてまいりました特定動物の愛玩飼養禁止と交雑種の指定などが実現し、大きな課題を一つクリアしました。

これまで一緒に活動してきました3団体(PEACE、JAVA、ARC)としては、今後、実験動物・産業動物を含めた総合的な動物福祉政策に重点を移すべきだということを訴えていきたいと考えています。

昨日の議連総会では、最後に締めのことばを述べた生方幸夫議員が、動物福祉法の制定を目指すことが自分としての課題であることを述べ、この議連でやっていくのか、新しい議連をつくるのか、また考えていかなければいけないと述べていました。

どのようにすることがベストなのか私たちも悩みつつですが、実験動物・産業動物が排除されない実効性のある仕組みを提言していきたいと考えていますので、皆さまの更なるご協力をよろしくお願いいたします。

まだ改正の詳細な経緯(特に実験動物)や、改正法の内容をご報告しきれていないことをお詫びしつつ、引き続きよろしくお願いいたします。

7月7日の報告会のご参加もお待ちしております。

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