PEACE活動報告ブログ

「ふれあいネコ展」を開催した百貨店に手紙を出しました

若干時間が経ってしまいましたが、今年8月10日から20日まで「ふれあいネコ展」を開催していた北九州市の百貨店「井筒屋小倉店」へ宛てて、東京からわざわざ猫を空輸してイベントを開くことについて疑問を感じる旨の手紙をお送りしました。

きっかけとなったのは、この猫たちのうち10匹が、空輸で東京へ戻された直後、幕張メッセで開かれた「Interpets-人とペットの豊かな暮らしフェア」のふれあいコーナーに出されたことでした。この業者の本拠地は東京の八丁堀と品川で、年3回程度地方を巡業しているとのことです。飼育数は合わせて100匹程度、今年の夏は、同時期に鹿児島市、霧島市でも開催されていました。

Interpetsのほうは、当日現地へ行ってみましたが、普段の店舗よりずっと広いスペースだったので、確かに猫たちにとって最悪というわけではないとは感じました。人が多くなかったことも、安心要素です。ただし、上下運動ができるタワーやオモチャがないこと、トイレの数が10匹に1つと少なかったことなどは気になりました。(オモチャは、お客さんに猫じゃらしを買ってもらうのが目的で、入れていなかったのかもしれません)

また、千葉市の立入の際は、部屋の窓にカーテンを付けて休憩中は閉めるよう指導があったそうですが、23日も24日もカーテンはありませんでした。若い猫ばかりなので年をとったらどうなるのかが気になりましたが、常連客にもらってもらうなどしているという話でした。

当日は、Interpetsの主催者およびイベント会社の皆様、スタッフの方と意見交換することができ、こちらの考えをお伝えすることができました。機会をくださいました取材社の方に御礼申し上げます。Interpetsがめざす動物と人とのあり方は、決して動物福祉をないがしろにするものではないということは確認できましたが、この業者の前後のスケジュール等々を事前に確認していただきたかったと思い、そこが残念でした。

また、動物取扱業の表示に関して、巡業先と東京の店舗で責任者が重複していたことについて指導を行ってくださいました東京都動物愛護相談センターにも御礼申し上げます。
(注:動物取扱責任者は兼務はできません。ただし実際には、表示とは違って店舗には4人責任者がいるとのことでした)


井筒屋小倉店 店長様

はじめまして。PEACEという動物保護団体の代表をしております、東と申します。
突然ではございますが、今年の夏に貴店にて開催されていた「ふれあいネコ展」につきまして、以後開催を考え直してほしいと思い、お便りいたしました。

そもそも、不特定多数の人に猫を触らせるイベント自体が猫にとってストレスであり、好ましいものではありませんが、猛暑の時期に、わざわざ東京から九州まで猫を空輸し、イベントを開催していることは非常に驚きでした。特に今年は猛暑であり、機内に預けられた犬が熱中症死した件も報道されています。(別添

また、今年、貴店のイベントに出されていた猫たちは、8月20日のイベント終了後、飛行機で東京まで空輸され、うち10匹が、幕張メッセで開かれていた「InterPets」に8月23日から出展されました。(立入を行った千葉市の動物愛護行政によりますと、24日にはそのうち1匹は店で待機になっていたそうです)

「ネコ展」を開催している業者は、イベントは年間45日間だけと言っていますが、逆に言えば、それ以外の期間は、たくさんの猫たちが非常に狭い店舗のスペースに入れられて暮らす状況をつくっているともいえます。

さらに猫たちが年間13万匹も殺処分されている現実を考えれば、純血種の猫の安易な購入を誘うようなイベントは避けていただきたいというのも切実な願いです。主に純血種の、それも若い猫に限った展示というのは、非常に営利主義に感じられます。

もし、どうしても猫であることが重要ならば、ぜひ地元の動物愛護団体と連携して、不幸な猫たちに飼養者をみつけるような企画へ転換をしていただけないでしょうか。突然のお願いではございますが、ご検討くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

2013年9月20日

別添:機内預けの飼い犬、熱中症死か 全日空、謝罪し対策実施
   朝日新聞デジタル2013年09月15日

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