動物愛護法

環境省「動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」の第2回が開催されました

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ようやく立ち上がった施設基準等の検討会

今年の3月、環境省が「動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」を立ち上げました。これは、業者などの施設について、具体的な 飼養施設基準等を定める作業を「する」「する」と、少なくとも8年くらい前からは言っていたことを受けて、やっと立ち上がった検討会です。(延々と先延ばしになってきた経緯については、2年前のこちらのブログをご参照ください)

しかし、第1回では、委員の意見交換の冒頭に「犬と猫以外の動物についても検討するのか」との質問が出て、「犬猫だけ」と座長が答えるという大ガッカリ事案があったのでした!

自然環境研究センター から、爬虫類・両生類が専門の委員が入っていたので、かなり期待していたのですが……もうガックリ。

現在、方向性としては、まず犬猫をやって、それからほかの動物に取り掛かるということになっています。第1回については、既に議事概要が出ているのでご覧ください。

参考資料として配られた動物取扱業者の遵守基準等早見表は使えるなと思いましたが、 議論については、 全く動物関係について知識のない委員もおり、今後何をしたいのかすらぼんやりと進んでいる感じで、あまりメリハリの利いた議論はできていない印象でした。

基準と言ってもどれのことなのかからしてわかりにくいですし、この日である程度の方向性を出したいとのことでしたが、何か示されたのかもよくわからない印象で終わりました。

爬虫類については、

  • 変温動物であり、野生から捕獲されている場合も多い。
  • 一般的に飼われていて飼育法が確立していると考えられる種は10種程度ではないか 。
  • 寿命が30~50年と長い種については終生飼養できるかという問題もある。
  • 犬や猫とは分けて考えないといけないだろう。

といった指摘がなされました。

ぜひ犬猫以外の小動物(や、できればイルカまで!)議論が到達してほしいのですが、いつになるやらという感じです。

第2回もはっきりしない話し合いが続く…

そして、先日12月11日に第2回が開催されました。動物愛護法改正の検討が議員連盟等で進められているので、様子見をする必要があるのはわかりますが、かなり間が開いた印象です。

1回目は獣医師会が事務局だったので、ペット業界に都合よく関与してくるのでは?とかなり警戒をしたのですが、今回からは 三菱UFJリサーチ &コンサルティング株式会社 が事務局になっており、海外調査の途中経過報告もありました。

事務局に対し、委員から、ああいった情報はないか、これはないかとかなり注文が出ていたので、なんだかかわいそうになるくらいでした。むしろ委員から出せるものはないのでしょうか?

どういうものを入れるべきか、そろそろ具体的に議論してもよさそうですが、そういうことは内々に相談しておいてほしいな…と思うレベルの意見交換も多かったような気がします。

ただ、基本は遵守基準(守らなければいけない基準)をどうするか、罰則付きのところをまずやるようです。それとは別に、望ましいところを決めるグッドプラクティスの基準というものもありうるだろうという話は出ていますが、やはり改正法の施行までに整備しなければならないところが環境省としては気になっているのではないでしょうか。

「(今回つくる基準は)既存の業者には適用されないと考えていいのか?」という驚きの質問もありましたが(それでは意味がありません!)、5年ごとの更新なので、更新時には守っていただくことにはなると環境省側は答えていました。まさかそんなスパンで考えているのか?と不安になる一幕でした。

また、アニマルベースメジャーという考え方も、よりクローズアップされてきました。ストレス状態にあるかどうかなど、動物の状態を評価することで、改善が必要ならさせるという考え方で、それ自体は一律の数値基準を定めるより一歩進んだ考え方です。

ただこれも、具体的な数値基準等を定めるところを一定程度進めてきた欧米が、一律の基準では実現できない動物の福祉というものがあると気づいて到達した地点なので、日本で一足飛びにこの考え方でやりたい意図は、数値基準を決めてほしくない業界の意向をくんでいるのでは?という、うがった見方もしてしまいます。

アニマルベースメジャーでやるなら、評価の指標をきちんと定めるべきですし、口先だけで、またぼんやりとした定性的な基準にしてしまうと、問題が解消されません。

次回以降、更なるウォッチングが必要だと思います。

第2回の議事次第・資料は公表されました。議事概要はまだです。

こんな飼い方がいつまでOKなのでしょうか

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