ミドリガメは緊急対策外来種へ~国が新リストを公表

先月26日、環境省と農水省が新たな外来種リストとして「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」を公表しました。これは、生物多様性条約第10回締約国会議において定められた愛知目標を踏まえて作成されたもので、日本の「生物多様性国家戦略2012-2020」でも作成が目標として定められていました。

上記リストのうち、まだ特定外来生物に指定されておらず、家庭動物として飼育されているもの・ペットショップで売られているもののうち、比較的知られているものには、主に以下のようなものがあります。

【国外由来の外来種】
定着を予防する外来種(定着予防外来種)
その他の定着予防外来種
フェレット
ワニガメ属
ニシキガメ属
チズガメ属3種
クーターガメ属
チュウゴクセマルハコガメ
ハナガメ
アメリカスッポン属
ヒョウモントカゲモドキ
ガー科
外国産クワガタムシ
外国産カブトムシ

総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)
緊急対策外来種
ノネコ(イエネコの野生化したもの)
アカミミガメ
アメリカザリガニ

重点対策外来種
カイウサギ(アナウサギ)
ノイヌ(イヌの野生化したもの)
シマリス(チョウセンシマリス)
ハツカネズミ
ドブネズミ(改良種としてラット)
グリーンイグアナ
タイリクバラタナゴ

その他の総合対策外来種
リスザル
ワカケホウセンインコ(ツキノワインコ)
ミナミイシガメ
アフリカツメガエル
オオタナゴ
ヒレナマズ
ソードテール
グッピー
インディアングラスフィッシュ

「定着予防外来種」は国内に未定着ですが、「総合対策外来種」は国内に定着が確認されているものです。「総合対策外来種」のうち、「緊急対策外来種」「重点対策種」は大きな被害が予想されるとされており、特に「緊急対策外来種」は、積極的な防除が急がれるとされています。

ミドリガメは、販売しないとしている業者もふえていますが、まだ販売すると言っている店や輸入している卸もあります。このようなリストで指定されたことなどを今後も訴え、販売中止を求めていきたいですが、国にも「入れない・逃がさない」をまず徹底することを急いでほしいと思います。駆除・殺処分を進める前に、まず「蛇口」を閉める必要があるはずです。

同じ日に外来種被害防止行動計画も公表されており、動物愛護政策との関係についても述べられていますのでご参照ください。

環境省のリーフレット
▲環境省の新しい一般向けリーフレット

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