既にSNSやメールニュースではお知らせしたところですが、滋賀県のショッピングモール「ピエリ守山」内の室内型動物施設「めっちゃさわれる動物園」をめぐるさまざまな疑問点について、有志の皆さんと一緒に公開質問状を出しました。
下記に全文を掲載しています。回答期限は8月15日。誠実で前向きな回答が来ますように。
ご関心をお持ちの皆さま、SNS等でぜひ拡散してください。
◆堀井動物園/めっちゃさわれる動物園の改善計画について
堀井動物園が県に出した改善計画について、Twitterでしかご報告していませんでした。今のところわかっているのは要点だけですが、以下ご報告です。
台帳の調整について
第一種動物取扱業の登録業者に義務付けられている台帳の調整をずっと怠っていたことについては、7月1日からつけるとの回答だったそうです。
1カ月経ちましたので、本日滋賀県の動物保護管理センターに確認したところ、今現在どうかということはわからないが、一応つけていることは一たんは確認しているそうです。
この台帳というのは、あくまで動物取扱業者に義務付けられているものなので、主な目的は動物の仕入れや繁殖、販売等の記録になります。県に対して提出する必要はなく、5年間の保管義務がかかっています。
例えば、輸入動物に重篤な感染症などが発覚した場合、この台帳をたどって飼育者にたどり着くことができますし、飼育や管理に問題のある事業者に対して行政が指導する際、動物の増減や死亡の状況などを確認した上で指導することができます。
税務申告のための記録とは目的が異なるのですが、ただ、ふつうは税務申告のために仕入れと販売については記録があると思いますので、保管義務のある5年分は遡って調整できるのではないか?と思い、県にはそのように指導してほしいと言ったのですが、過去の分は遡らず、今年の7月1日からということになりました。
台帳が調整されていなかったということは、どの動物がどれだけ死亡しているか、行政も詳細はわからないままに指導していたことになりますから、本当にきちんと記録がなされるのであれば、指導も一歩前進するのではないかと思います。
動物の移動について
駐車場に夜間長時間ぎゅうぎゅうづめで動物を無人放置している件については、現地に人をつけるようにするという回答だったそうで、これについては指導されている意味が通じていないのではないかと現在でも心配です。
センターも輸送時間が短くなるようになど、根本解決を指導はしてくれているようですが、朝に動物を積んでいると鳴き声などで近所から苦情がくるので、前の日の夜に積んで出発時間まで置くという事情だとか。継続して指導・確認のお願いが必要な案件です。
リオンくんについて
ライオンのリオンくんについては、移す先を検討するという話は出てはいるようです。が、センターに改善計画を確認した時点では、何も検討されていなくて白紙という意味とのことでした。
ただ、その後ちらほらと打診があった話などは入ってきています。あそこは断ったという話も。どう育ったかわからないオスのライオンを群れに入れるわけにもいかない(闘争が懸念される)という事情がありますから、ライオンの繁殖はなんと罪深いことかと思いますが、ピエリ守山の売りとしてテナントに入れたのがめっちゃさわれる動物園なのですから、ピエリ側も何とか行く末まで責任を持ってほしいと思います。
飼養管理について
マニュアルをつくったという話もありました。ただ、これは動物のケアの仕方というより、「この動物は何時から何時までふれあいに出す」などをスタッフ間で共有するためのものだそうです。そういう決まりが共有されていなかったのは驚きではありますが、改善につながることはどんどん取り入れていただきたいです。
そのほか、個別の動物に関しても幾つか指導のお願いはしてきましたが、回答が本当かどうか確認できない問題もあり(現地に行かれている方々に聞いてもです)、一つ一つのご報告は割愛します。
◆まとめページ更新・修正
まとめページの更新・修正もその後行っていたのですがご報告していなくて申し訳ありません。
リオンくんのバックヤードの檻が変更になったのは、去年の秋だったので、その点、修正していました。現在のバックヤードの檻のスペックは以下の通り。
「広くなった」ということと、「広い」と言えるかは別問題なので誤解なきよう……と思って載せています。
ほか、ブログではなかなかタイムリーにご報告できていないのですが、Twitterでちょこちょこつぶやいていますので、ぜひそちらをフォローください。