カワウソちぃたん☆はタレント動物ではないのか? 第一種動物取扱業についての東京都の判断

現在は着ぐるみのほうが人気が高くなっているかもしれないですが、生きたコツメカワウソの「カワウソちぃたん☆」は、早くからチバテレの「カワウソちぃたんが行くホントの日本」なる冠番組もあり、その活動については株式会社クリーブラッツがプレスリリースを出すような、タレント動物です。

須崎市がちぃたん☆を観光大使に任命した際には「任命式は動物を遠くに連れていけないので東京で行ったし、当日はトレーナーがちぃたん☆を扱ったので心配ない」と須崎市の担当者が述べていますし、「ちゃんとした企業に所属しているのだから」等も言われました。

須崎市の担当者は、こちらがちぃたん☆を一般人のペットとして話していることに対し、バカにした風がありました。あとで気が付きましたが、ちぃたん☆が個人のペットだというのは、あくまで表向きの設定であって、ちぃたん☆を利用する人たちの間では、ちぃたん☆は企業所有のタレント動物だという認識があったのでしょう。上記のテレビ番組で取り上げられた際に、ちぃたん☆の所属企業と知りあい、観光大使任命に至ったとの説明でした。(この須崎市の大使任命のお粗末さについては別途ご報告します)

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※追記:2019年1月17日づけで、ちぃたん☆の観光大使は解任されました。(詳細はこちら)解任前に公開したブログの記事を以下に残します。カワウソちぃたん☆が本当にペットなのかどうか問題はさておき、ちぃたん☆を観光大使に任[…]

そして実際、先日まで株式会社クリーブラッツの事業ページにも「仮面女子、正統派美少女アイドルスリジエ、かわうそちぃたん☆など個性派タレントが多数所属しております」と書かれていました。また公式サイトに「お仕事の問い合わせ」アイコンもあります。

つまり、所属プロダクションは、どう考えても、生きた動物を業として利用する第一種動物取扱業者だったのです。

(気が付くのが遅いよ!!!)

そこで東京都動物愛護相談センターに業の登録があるか確認したところ、ないとのこと! おかしいではないか!と思いましたが、センターの城南島出張所の担当者は、「ほかの登録済の貸出業者からコツメカワウソを借りてきて業に使っているなら問題ない可能性があるし、何とも言えない」とも言っていました。

なるほど、その形態は思いつきませんでした。

(冷静さに脱帽。ちぃたん☆の動画で目が曇ったのはこちらだったか?)

で、結論としてどうだったのかというと、プロダクションに確認してもらったのですが、「仕事で使っているのはあくまで着ぐるみちぃたん☆、生体は使ってない」という説明だったのだそうです。

は?

じゃあテレビに出ている生きているちぃたん☆は何なの?と思いますが、個人情報は口外できないとの理由で詳細はわからぬまま、業の登録は必要なしとの判断になってしまいました。動物を使って儲けているのに、おかしくないですか?

しかし、とりあえず、事業者の公式サイトからは、ちぃたん☆が所属タレントだとの記述は削除され、このページにあったちぃたん☆のイラストも消えました。

動物を営利目的で繰り返し広く利用することには規制がかかっているということは伝わったでしょうか。
これで少なくとも、生きた動物のちぃたん☆が仕事で酷使されるような心配はなくなるでしょうか。

釈然としないのはテレビ番組ですが、テレビ局から回答は来ませんので、ぜひ皆さまからもご意見を送っていただけないでしょうか。

そもそもカワウソをペットとして飼うことが間違っていますから。

意見をお送りください ※終了しました

「カワウソちぃたんが行くホントの日本」は、2023年5月30日に放送終了となりました。ご意見を送ってくださった皆さま、ありがとうございました。

野生動物の不適切な扱いを当然のことのように見せる「カワウソちぃたんが行くホントの日本」のような番組は中止するよう、テレビ局にご意見をお送りください。その際、ちぃたん☆が所属するプロダクションは第一種動物取扱業の登録を受けずに動物を営利目的で利用している、疑問を感じる、ということもお書き添えください。

チバテレ
※放映終了に伴い、意見先を削除しました。

▼コツメカワウソまとめページ

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