中国で胆汁を採取されるクマたち…130頭がサンクチュアリへ!

香港を拠点とする動物福祉団体アニマルズアジアからグッドニュースです。翻訳をご提供くださいました柴田様、たいへんありがとうございます。

アニマルズアジアは、中国などで行われている悲惨な胆汁液採取の現場からクマをレスキューしていることで知られている団体です。既にクマ130頭を胆汁採取から救出へ、動物保護団体が中国で計画が報じていますが、このたび130頭が救われることになったとのこと。ぜひ下記の記事をお読みください。

海外動物ニュース

香港を拠点とする動物福祉団体アニマルズアジアのからのグッドニュースです。同団体の特設サイトはこちらです(英語):Peace by pieceクマ農場がサンクチュアリに……130頭が救助2014年4月1[…]

地獄を生きるクマたち

体に穴を開け、胆のうから直接胆汁液を採取するクマファームでは、クマたちは小さい檻に入れられ、さながら地獄のようです。同団体の動画をぜひご覧ください。(英語字幕付き)

今回レスキューされたクマたちのための特設サイト:Peace by piece(リンク切れ)

日本人も加担している現実……

熊の胆のうは、クマノイ(熊の胆)、熊胆(ユウタン)とよばれ、日本でも昔から万能薬のように言われて使われてきましたが、日本薬局方に正式に記載させれている効能は、胃弱、食欲不振など軽微なものに限られます。

狩猟などから合法に流れ、高値で取引されますが、既に薬効成分が「ウルソ」であることは判明しており、化学合成によって田辺三菱製薬が製品化しています。クマを犠牲にする必要は随分前になくなりました。

しかし、高く売れるため、いわゆるワシントン条約を違反してでも輸入しようとする事例が絶えません。日本人も中国の悲惨なクマたちの状況に加担している現実があります。(ツキノワグマは付属書Ⅰ、ヒグマも中国の場合には付属書Ⅰで、商業目的での国際取引はできません。また、中国の飼育下では繁殖個体もいますが、採取された胆汁液についても、中国政府が許可を出していないため、日本には輸入できません。)

しかし、ワシントン条約該当物品の輸入差し止め実績を見てみると、「輸入許可証等未取得」が理由で任意放棄に至った事例が、平成20年で、61件ありました。いわゆる「密輸」の未遂です。クマ(ヒグマ含む)は、全て形態は薬でした。

また、1件だけ台湾がありましたが、ほかは全て中国からで、多くは郵便で取り寄せたものでした。

1度に1~数個の事例も多いので、知らずに個人輸入しようとしたケースもあるかもしれませんが、最大は216個、次は198個で、明らかに業者の密輸入が発覚した事例だと思われます。こういった悪質事例でも、任意放棄すれば立件されないというのは、非常に疑問です。

国内での取引・譲渡には薬事法上の規制もかかっており、このコンプライアンスの時代に、こういう実態があるというのは一体どういうことでしょうか。過去に日本でも一時期声が高まったことがありましたが、すでにその頃を知らない方も多く、改めて声をあげていく必要性を感じます。「熊胆買わないで!」を広めていきましょう。

種の保存法パブリックコメント

また、合法に付属書Ⅱの熊胆をカナダなどから輸入することができますが、付属書Ⅱの国内流通に規制がないことも「隠れ蓑」として問題視されています。

ちょうど今、改正された種の保存法にあわせた施行規則の見直しについてパブリックコメントがかかっているところですので、意見をぜひ送ってください。締切:5月3日(土)17:30まで。

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