堀井動物園園長動物愛護法違反、判決はいよいよ明日12月28日です! 

これまでの裁判の経過

求刑は罰金30万円!

ブログでのご報告が大変遅くなりましたが、SNS等でご報告しました通り、第3回公判では論告・弁論が行われ、検察からの求刑は罰金30万円でした。特定動物の無許可飼育については懲役刑もあるので、罰金のみとなったことは残念です。

ただし、検察官は、過去にニホンザル飼育やボアコンストリクター輸送でも違反があり、厳重注意を受けてきたことを挙げ、 ハクトウワシとアビシニアコロブスでも犯行が繰り返されたことは規範意識の低さの表れであり、これまで機会を与えられてきたのに犯行を行ったとして態様は悪質と明言しました。

火災や動物の逸走など、その他のことでも指導を繰り返されてきていることにも言及があり、動物取扱業者として、高度の規範意識が求められるとも述べました。動物を専門的に扱う事業者が安易に犯行に及んだ点を問題視していると感じました。

一方、被告人側の弁論では、違反行為を行ったことについては争わないが、同種案件についてついて過去3年間刑事処分がされていないとまた主張し(実際には、自治体に聞いた環境省の統計が根拠であれば、そこに載らない刑事事件のほうが圧倒的に多いのだが?)、公訴権の濫用であり公訴棄却を求めるとしました。

このあたりのことは証拠が採用されていないのですが、 被告人質問で最後にちょびっと申し訳程度に公訴が妥当と思うかどうかやりとりがあったことをもって証拠となってしまった様子だったのは驚きました。被告人質問は、ほとんどが情状を訴えるような内容だったのですが。「裁判にかけるのはおかしい」などという主張を被告人本人が繰り広げたら心証が悪すぎるからそうしたのでしょうに、ずるいやり方だなと思いました。

弁護人は、立件の経緯が不自然、3年前の事件が公訴時効満了の直前に起訴されたのはおかしいとかいう主張をまたしていましたが、これについては、警察が堀井園長に立件しないなどと言っていたことがもし本当であれば、事件のもみ消しがあったとしか思えない!と思いました。

裁判では出てきていない話ですが、対応した警察官本人は、事件発覚時点の9月にセンターから連絡があったことを覚えていない、センター担当者と話したのは2カ月後の11月だと当会に対して主張しており、そのことがセンター側の記録と合わないため、公安委員会に苦情申し立てしたのが捜査開始の発端です。警察側では9月時点で一切記録をしていませんから、そもそも事件通報はなかった扱いであり、警察官が堀井園長に何を言ったとしても公式なものではありません。

話はそれましたが、弁護側は、事件以降違反事実がない、反省の態度を示しているなどとも述べ、公訴棄却を求めた上で、処罰されるなら執行猶予を求めるとも言っていました。

最後に 裁判長が被告人に対し、言っておきたいことはないかと聞き、堀井園長本人が、3年前に犯罪をやってしまったが、動物が大好きで35年間子どもたちを喜ばせてきた、これからも精進していきたいのでチャンスを与えていただきたいと述べました。

動物たちに言葉がわかったら「まだやるつもりなのか!」と神経逆なでであろう最終陳述でしたが、これで結審しました。

やったことは認めるけど訴えないで!などという主張が通るとは思えませんから、キッチリ罰金をとっていただきたいですが、いよいよ明日、判決です。

ちなみに、罰金でも、有罪となれば第一種動物取扱業の登録取消の対象となります。県に対しては既に、有罪となった暁にはしていただきたいと考えることについて要望を提出してあります。

ちなみに、被告人側の弁護人がしきりに述べている「同種の案件」がどのようなものなのか確認するため 情報公開請求で調べましたが、少なくとも熊本の2例は、堀井動物園とは全く事情が違う、個人の違法飼育でした。規制開始前から飼っていたが本人が飼える状態でなくなり、近親者や動物を譲り受ける者が相談してきた事例です。業者でもなく、繰り返しでもありません。今後本人が繰り返す可能性もほぼないでしょう。福島は、まだ資料が届きませんので、そろい次第、もう少し詳しくご報告します。

堀井動物園園長動物愛護法違反裁判 判決言い渡し
日時:12月28日(金) 午後1:10
場所:大津地方裁判所 別館21号法廷

追記

12月28日、有罪判決が出ました。
裁判の経緯はこちらのページからたどれます。

めっちゃさわれる動物園の動物たちの今後について

めっちゃさわれる動物園の動物たちを閉園後どうするのかについては、県センターから堀井動物園に対し、計画を提出するよう指導がされており、その期限も明日28日です。

判決と同じ日にしたのは何か理由があるのでしょうか。そこまではわかりませんが、明日が重要な日であることは間違いありません。

ピエリ守山売却

11月30日にピエリ守山が株式会社サムティから株式会社双日開発商業に売却されたとの公表がありました。堀井動物園/めっちゃさわれる動物園のまとめページに、意見送付先として株式会社サムティを載せていましたが、削除しました。

その他、情報をアップしました

また、サイトおよびまとめページに以下の情報も追加しました。

  • キリン(今いるガスではなく死亡したジョージ)が輸入された際に通過する自治体の一部に特定動物に関する届出が出されていなかったことについて、調査を依頼した際の質問書
  • 堀井動物園の動物の管理の疑問点について、指導しているのかどうか、今年1月に改めてまとめて滋賀県の動物保護管理センターに質問した際の質問書
  • 龍谷大学創立記念降誕会で移動動物園開催の告知がされていたが、中止となった件を追記。

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