動物園・水族館

東京タワー水族館閉館 生きものたちの行き先が公表されています

投稿日:2018年11月11日 更新日:

2018年9月30日をもって幕を閉じた東京タワー水族館。(閉館までの経緯はこちら

閉館直前の8月に行ってきましたが、老朽化が激しく、これでは家賃が払えなくなって廃業も、さもありなんという風情でした。何の工夫も見せ方もない小さな水槽が延々と続くだけの前近代的な施設です。

例えて言うなら、めっちゃさわれる動物園を水槽だけにして、それが延々続くような雰囲気。といってもザリガニ釣りなど客に触れ合わせるところは、一部だけですが…。

とにかく種類が異様に多く、大きな観賞魚屋のような感じでもありました。実際、買うことのできる水族館として、かつては値段が表示されていたそうで、どちらかというとインナー・シティ・ズー ノアの魚版と例えるべきなのかもしれません。

Wikipediaによると、狭いテナント施設なのに、もっと大きな一般の水族館より種類・飼育数が多い。全国2位とは……どれだけ詰め込み状態だったのか!と思います。

日本における種類数ランキング 2位 東京タワー水族館  東京都 約900種(50,000点)

ただ種類を集めて、飼い殺しにして姿かたちだけ見せればいいというのは、水族館として誤ったコンセプトでしょう。

そういう施設ではありましたが、9月末の閉館から1カ月少し経ち、公式ブログで魚・カメなどの生きものたちの行き先について公表がありました。これは驚きではあります。飼育員の努力は感じられますが、経営者は…? 

犬吠埼マリンパークも、ここまでやってくれたらよいのに……の思いを込めて、リンクさせていただきます。

公式ブログもいつまであるかわからない?とも思いましたので勝手ながら控えさせていただくと…

東京タワー水族館生きものたち行き先控え

しながわ水族館:グリーンモレイ、ハリセンボンなど海水魚。オキシドラス、デンキウナギ、グリーンアロワナ、オオウナギ、アカメ、テッポウウオなど。
栃木県なかがわ水遊園:レッドフックメチニスなどパクー。ポルカドット・スティングレイ、ピラニア、プレコストムス、レインボーフィッシュ、スネークヘッドなど。
世界淡水魚園水族館アクアトト・ぎふ:ドラドカラシン、レポリヌス、ピラルクー、コロソマ、ピラニア、スポッテッドナイフ、シノドンティス、アフリカンシクリッド。
伊勢夫婦岩ふれあい水族館 伊勢シーパラダイス:ナポレオンフィッシュ、パロットファイヤー・シクリッド、ドルフィンモルミルス、ネオケラトゥドゥス、ジーベンロックナガクビガメ、パステルガジョン、ファハカ、錦鯉。
さいたま水族館:レッドテールキャット、アリゲーターガーなど5種類のガー。スッポンモドキ、ディスカスなどアメリカン・シクリッド、金魚、アジアアロワナ、ダトニオ、ソウギョ、アオウオ。
箱根園水族館:コロソマ、シルバーアロワナ、ブラックアロワナ、シノドンティス、ダトニオ、クラウンローチ。イエアメガエル、アカハライモリなどの両生類。
板橋区立熱帯環境植物館:パーカーホ、タイガーバルブ、カイヤン、スパイニーイール、ポストフィッシュやダニオなどの東南アジア小型コイ科。
足立区生物園:ジャウー、コリドラス、ブルーフィンバルブなど東南アジア大型コイ科。ミドリフグやカラープロキロ。
鳥羽水族館:ピパピパ。
iZoo(レップジャパン):ワニガメ、ディスティコダス、ヘテロティス、ブラックタライロン、スネークヘッド。
東京コミュニケーションアート専門学校:エレファントノーズなどモルミルス、アロワナナイフ。
北里大学海洋生命科学部北里アクアリウムラボ:ポリプテルス・エンドリケリーなどポリプテルス。アミア・カルヴァ、ウーパールーパー。

一部、売られていくのだろうな…という行き先もあります。
このリストだけでは行き先のわからない生きものもいろいろいますが、8日のブログでは解体作業の様子も写真がアップされ、魚たちは既にいなくなっているようです。

閉館直前、8月の様子

生きものがいるのに死んだような、どんよりとした、暗い気分になる場所でした。

実際、死んでいるのでは?と思ってしまうような魚たちもいて…
そんな中にプレコ・クラウンローチがいたりとか…(横になって寝る魚らしいが、あまり体がきれいでなく実に紛らわしい… ※動画の魚ではありません)
魚たちも、背骨が曲がっていたり、体の一部が欠けていたり、目が白濁していたり。
他にも、長く飼育された歴史を体に刻んでいる魚たちが、たくさんいました。

最近の水族館によくあるメイン水槽というものはなく、どの水槽も小さいものです。行ったり来たり泳ぐにも、極端に体を曲げなければならなかったり… 

動画や写真は、実際より明るく撮れてしまいます。種類ばかり多く、水槽の手入れは努力されていますが、見せることにかまっていられないのだろうなと察せられる老朽化具合で、打ち捨てられた雰囲気でした。

全体の広さはこれだけしかありません。

大きめの観賞魚屋のようでしたが、実際、展示中の魚も売っていました。

管理方法に関する注意書き。

究極のスペース節約は、何段にもなっている細長い水槽です。ここまでやるかという感じのところが何か所もありました。

公式ブログ等が公表している写真は「どうやったらこんなに綺麗に撮れるんだ?」と思わざるを得ないものばかりです。

大丈夫なのだろうか…と感じさせる魚たちも……ある意味、長期飼育はできているのでしょうが…

人気のチンアナゴもなぜだか物悲しい雰囲気。

天井の空調からホースで水が。

定番ですが、水槽を叩く人がいたりとか。

魚釣り。こんな人手不足そうなところでもやっているのか…

ザリガニ釣り。釣ってほしいとか思っていませんよ…。ザリガニたちはどこへ行ったんでしょうね。

ピパピパ。新天地でもっと広いところをもらえるだろうか。

こんなふうにただ閉じ込めて実物を見せても、悪い教育にしかなりそうにありません。
生きものたちについて、もっとほかの伝え方を考えていかなければいけないでしょう。

新しい行き先で彼らの生活が改善されることを願いますが、とりあえずバックヤード行きも多いに違いありません。今回の法改正でも、魚類を第一種動物取扱業の対象にすることは実現しそうにありませんが、もっと魚たちの福祉にも心砕く国に変えていかなければいけないと思います。

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