PEACE活動報告ブログ

<東京都>肉食獣の生餌のウサギは東京実験動物(株)から

東京都監査事務局が平成28年度の包括外部監査報告書を公開し、その監査のテーマが建設局の事業に関するものだということを教えていただきました。

建設局ということは、東京都の3つの動物園と1つの水族館、そしてその運営を委託されている動物園協会も対象ということになります。

その中に、飼料の調達について各園ばらばらになっているが一括調達を検討する余地はあるのではないかという話題が出ており、下記の表が掲載されていました。

ライオン等の肉食獣の生餌として実験用のウサギを購入しているという話は聞いていましたが、やはり実験動物生産会社からの購入であることが書かれています。具体的には、東京実験動物株式会社でした。

生きたままウサギを与えるのは、本来の採食行動に少しでも近いものを体験させたいという福祉的理由からくるものですが、一方では命の大切さを教えると言ってウサギ等の「ふれあい」もしているのが動物園です。

馬肉も同じ構図ですが、生餌は「そんなことをしているはずがない」と誤解されている向きもあるのではないかと思い、あえて取り上げてみました。

そもそも人間が飼育すべきでない動物を飼育していることから、こういった矛盾が起きているかと思います。実験動物だから矛盾が少ないということにはなりませんが、なぜかそのように考えられているようなのです。

包括外部監査報告書の内容

ほか、包括外部監査報告書では下記のようなことが印象に残りました。

  • 動物園・水族館を運営する東京都動物園協会と、都市公園を管理する公園協会は統合の検討をすべき
  • 動物園・水族園の地方独立行政法人化について検討し、結果を情報開示することで説明責任を果たす必要がある
  • 整備事業だけでなく管理事業も含めた事業全体をマネジメントする中長期的な計画を策定、評価し、対応策を講じるPDCAサイクルを遂行する体制を構築すべき
  • 有料施設の利用者及び都民に対して、入場料の算定に係る情報をより積極的に開示すること

動物園もいろいろ大変だなあ…とは感じますが、そもそも1自治体に3つも動物園があること自体を問題視していないのは意外!でした。

動物の福祉的な観点での指摘はなされていませんが、工事の特命随意契約が妥当であったかどうかの検討の部分では、「近隣施設の解体工事に天然記念物のアカガシラカラスバトが異常反応する等の行動変化が見受けられた」という話が出てきます。

監査人が、上野動物園で生まれたジャイアントパンダ「トントン」の性別がホームページ上ではメスになっているが、園内の案内看板ではオスとなっているという超・細かい間違いまで見つけているのは苦笑しました。

意見箱投函は重要!

利用者ニーズへの対応状況の話も出ており、意見箱への投函が公園協会では年200回以上なのに対し動物園協会では年3,000件以上もあるそうです。

「これだけ多くの意見が寄せられるということは、利用者が施設に対して大きな関心があるからであり、建設局及び指定管理者からすると、利用者ニーズの把握という点では貴重な情報源であると考えられる。」とされていました。

でも、紙が置いていなかったりするんですけどね…。これも、それなりに意見を書く人が多いからなのでしょう。

「激励」(?)に分類されているものが多いですが、ぜひ問題だと思ったところもしっかり書いていってほしい!と思いました。

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