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炎天下で犬のサーカス! イオンタウンに要望書

※8/25追記:以下の件については既にイオンタウンよりご回答をいただいており、今後こういった商業ベースのイベントは自粛するとのことで、感謝しております。詳細はこちら


8月2日、千葉県野田市の「イオンタウン野田七光台」の駐車場で犬のサーカスが行われるとのことで、当会の会員が13時の初回を見に行ったところ、炎天下で犬たちが芸をさせられていました。

炎天下のわんわん大サーカス

当日の様子は以下の通りです。

連れてこられた犬は10頭で、1回目は午後1時から30分間のショーでした。
犬たちの待機場所だけは、一応テントを張り扇風機を回していましたが、本当に暑い日で犬たちはとてもつらそうでした。持って行った温度計は最高目盛の44℃をすぐに超え計測不能でした。
犬たちはけなげに技をやろうとしますが、炎天下での異常な暑さで技がうまくできない様子でした。

ショーの後、業者の人にまず、「あまりの暑さで犬がつらそうで本当にかわそう、今日のようなあまりに暑い日は中止にするなどできないのか」と聞くと、それは難しいと言われました。

ほかには、「命の大切さを知ってもらいたいなどと言っていたが、やっていることはそれとは逆のことだと思う、良識ある飼い主だったら、この暑さの中に犬を出すなんてできないと思う、異常な暑さの日の対応を考えてほしい」というようなことを話しました。業者は、考えてみるという答えでした。

そのあと主催のイオンタウンに電話して、「ショーの犬たちが暑くてとてもつらそうでかわいそう、3時からのショーをやらないようにできないのか」と聞くと、業者と相談してみるという返事でした。

わんわん大サーカス

この話を聞き、当会がイオンタウンの関東事業部に確認したところ、担当者より折り返し連絡があり、15時の回は命令系統もあるので判断が間に合わず、中止はされなかったとのことでした。ただし、野田七光台については、「今後はしない」との回答はいただけました。

しかし、全国的に対応してもらえるか?との質問には、意見を上に上げるだけの様子だったので、苦情の意味も兼ね、本社宛に以下の要望書を送りました。

そもそも犬が芸を覚えるからといって、安易な見世物に道具として利用することは動物に対する考え方が間違っています。犬の福祉を興行に優先できない大人が「命の大切さ」などという言葉を安易に言い訳に使うことに危機感も感じます。また、こういった犬を使った興行は、全国を飛び回っており、移動のストレスも間違いなくあります。

8月中の公演先(リンクしていましたが即日削除されました)の中には、何らか対策をとると言ってくれたところもありますが、十分とは思えず、また虐待的なショーが繰り返される可能性があります。「こういうショーは不愉快」と苦情の声をあげましょう。


2014年8月14日

株式会社イオンタウン
代表取締役社長 大門 淳 様

拝啓 時下ますますご清栄のことと申し上げます。

私たちは、動物たちが現代社会の中で置かれている状況に心を痛め、改善を求めて活動している市民団体です。
このたび、貴社イオンタウン野田七光台において催された「わんわん大サーカス」に関する情報が当会に寄せられ、そのひどい状況に大変驚きました。既にイオンタウン野田七光台においては今後こういった催しを行わないとご回答をいただいていますが、貴社全体として同様の決定をしていただきたく、本要望書を送付させていただきます。

当日の状況については以下の通りです。
8月2日、イオンタウン野田七光台の駐車場で、「わんわん大サーカス」が催されました。当日はたいへんに暑い日で、持参した温度計は最高目盛の44℃をたちまち越え計測不可能なほどでした。
犬たちの待機場所にはテントが張られ扇風機が回されていましたが、その日の暑さはそれでしのげるようなものではありませんでした。犬たちは口を開け舌を出し、体を激しく動かし呼吸していました。さらに、曲芸が行われた場所は炎天下で、犬たちはたいへんつらそうでその様子は見るに耐え難いものでした。

当会は、このような状態を犬に強いることや、また動物の曲芸ショー自体には以下のような問題があると考えます。

  1. 犬を異常な暑さの場所におくことは、犬を苦しめる行為である。
  2. 曲芸を見ることを優先させ、暑くてつらそうな犬たちに思いを及ばせることができず、人々から共感の心を失わせている。
  3. 犬に道化のような曲芸をさせることは、犬本来の生態が尊重されていない。
  4. ゆがめられた犬の姿を見ることで、動物の不当な利用をよいものであると誤った認識を無意識のうちに人々に持たせてしまう。

猛烈に暑い場所に犬をおくことは不適切であるということは、誰の目から見ても明らかなことです。しかし、8月2日の場面では犬のつらそうな状態は無視され、ショーは実施されました。そこには、他者の身になって考え配慮する心は存在しなかったと言えます。

そもそも、曲芸は強制的に仕込まれた芸をやらされているものであり、犬の生態や感情・欲求といったものを無視することで成り立っている見世物です。そのような犬本来の姿から外れた不自然な曲芸は、人間の都合の良いように動物を扱ってもよいという誤った価値観を人々に持たせてしまう危険があります。

このような催しは、客寄せのために安易に行うべきではないと考えます。今回この催しを企画した店舗からは、「今後はこのような催しは行わない」というご回答をいただきました。つきましては、貴社全体としましても、どうかこのような動物を使用した催しを行わないようにしていただきたくお願い申し上げます。

この件に関し、貴社のご見解をお知らせくださるようお願い申し上げます。

敬具

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