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世界動物園水族館協会への2回目の要望

 エルザ自然保護の会、ヘルプアニマルズと連名でWAZAへ要請した2回目の内容です。

これまでの経緯:
arrow 日本動物園水族館協会へ要請書を提出しました
arrow 野生のイルカを水族館に入れないで! 日動水・環境省へ意見を
arrow WAZAへの要請書全文(英語・エルザ自然保護の会のページへリンク)
PDF 日本動物園水族館協会からの回答


世界動物園水族館協会
エグゼクティブディレクター
Gerald Dick様

 私どもからの要請書に対しご回答をくださいましたこと、お礼を申しあげます。お送りした要請書で、日本動物園水族館協会(以下JAZA)に対しては世界動物園水族館協会(以下WAZA)の倫理指針に従わせ、JAZA加盟館に対してはイルカ漁で捕獲したイルカの購入をすぐに中止するよう要求するよう求めました。

 しかしながら、私たちの要請に対する具体的な措置については何の記載もなく、WAZAの声明「動物への虐待は容認できない」とするWAZAの声明と矛盾しています。私たち3団体はWAZAが日本のイルカ漁に対して「いわゆる”イルカ漁”で知られている手法でイルカを捕獲することは、容認できない例として考える」という見解を明確にして以来、約10年間、WAZAの実質的な行動を待ち続けてきました。

 先日の回答において、「ご存じのように、ある日本の地域においては、イルカ漁は数百年続いている日本の文化である」との記述がありましたが、間違っています。太地におけるイルカ漁は日本文化ではありません。このような間違った理由を、倫理指針に基づいた行動を起こさない論拠にしていることを大変残念に思います。

 事実は太地におけるイルカ漁の歴史は短いということです。太地町により1979年に出版された「太地町史」によると、イルカの追い込み漁が最初に行われたのは1933年、続いて1936年、1944年にも行われました。しかし、大規模なイルカ追い込み漁は1969年になるまで行われませんでした。イルカ追い込み漁は400年の歴史ではなく、45年程の歴史に過ぎません。1969年の追い込み漁の目的は太地町立くじらの博物館でのゴンドウクジラの展示であり、純粋に利益のために行われました。文化とは関係がないものです。1969年以降イルカの追い込み漁と水族館の間に、イルカ売買ビジネスを通して密接な関係の構築が始まりました。

 WAZAの倫理指針を考えると、文化や歴史であっても野生動物に苦痛や激しい苦悶を強いることは容認する理由にはならないと考えます。回答には「WAZAメンバーは動物の入手において最前線に動物の福祉があります」とありますが、JAZAは加盟水族館がイルカ漁で捕獲されたイルカを入手することを容認しています。昨年お送りした要望書に記載しましたが、この非倫理的な手法で捕獲されるイルカの頭数は増え続けています。

要望:

改めて要望いたします。JAZAに対し、加盟水族館に対してイルカ漁で捕獲されたイルカを入手させないよう至急措置を講じてください。私たちの要望に対しどのような措置を講じるかについてご回答ください。太地のイルカをメンバーの水族館が購入することを終わらせるため、どのようにイルカの保護と倫理的な扱いを支持するのかについての具体的な政策についてご回答いただきたく存じます。

上述しましたようにイルカ漁は日本の文化ではありません。よって、文化を考慮してこの問題を避ける必要性はありません。私たちはJAZAに対しても要望書を送付し、WAZAの倫理指針に沿うよう要望を行いました。

しかしJAZAの私たちへの回答は、JAZAは日本の法律に準じており、何の問題もないと考えているというものでした。明らかにJAZAはWAZAの倫理指針を守ろうという意志はありません。もしJAZAがWAZAの倫理指針を侵害し続けるのであれば、WAZAのメンバーとしての資格はなく、除名してください。

言い換えれば、JAZAがWAZAのメンバーであることは、WAZAの権威と信頼を弱めることになります。

ご回答は2月20日までにお送りください。

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