【埼玉県】クマを用いる獣猟競技会、今年は見送り

天然記念物北海道犬保存会が行っている獣猟競技会をご存知でしょうか? 映像はYouTubeで見ることができますが、獣猟犬としての北海道犬の能力を競う競技で、狭い檻に閉じ込めたクマに対し犬が勇敢に吠えかかる様などを見ます。

開催はほとんどが北海道内ですが、なんと埼玉県でもこの競技が開催されていたとのこと。しかも、クマをはるばる岩手県から連れてきているというのです。

競技は午前からはじまって午後まで開催されますが、1日だけなので動物取扱業の登録の対象にはなりません。また、所有者は個人で、登録業者ではありません。特定動物なので移動には届出が必要ですが、届出なので、「許可を出さない」といった形で中止させることもできません。特定動物の規制のゆるさをここでも実感しました。

でも、クマの檻を置いて競技を行っていたのは河川敷です。河川敷の管理を行っているのは国土交通省で、その利用は河川法の規制を受けます。

もちろん目的はクマの福祉のためではありますが、そもそもクマのような危険な動物を河川敷で扱うことが許されているのだろうかと疑問に思い確認したところ、去年の競技開催日には使用許可などは出していないとのこと。何と、この競技に河川敷が使われていることを、国交省は知らなかったのです。クマどころか、犬についてすらです。

そして、競技が開催されていた場所は少年野球の目的で貸しており、ほかの目的での利用は「目的外利用にあたる」とのこと。「今後、そのような利用があるようであれば河川敷の使用許可は与えられない」と伝えてくださり、とりあえず今年の埼玉県での開催は別の場所で、クマなし(品評会のみ)で行われることになりました。

自分たちの身近な場所に来なくなったからといってクマがこの競技のために使われることに変わりはないのですが、このような檻に入れられて長距離を短期間でとんぼ返りするストレスを思うと、今後も土地を貸すところが現れないことを強く願わざるをえません。

クマ輸送用檻

(S.A.)
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