NEDOが化粧品業界に懸賞金総額最大2.5億円の公募開始。経産省の検討会では業界団体も動物実験を時代遅れとコメント

経済産業省の研究所であるNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が「懸賞金総額最大2.5億円。化粧品業界の未来を切り拓く研究開発を表彰しますとしてNEDO Challenge, Beauty Visionary Awardsの公募を開始しました。
3つある公募テーマのうちの1つは、化粧品の革新的な安全性評価技術開発です。EUをはじめとした世界的な動物実験の禁止も背景として挙げられています。

NEDOは技術課題や社会課題の解決に資する多様なシーズ・解決策をコンテスト形式による懸賞金型の研究開発方式を通じて募る「…

抜粋 テーマ1:化粧品の革新的な安全性評価技術開発

【背景】
欧州連合(EU)がリードする動物実験の禁止や環境規制などを背景に、競争力の源泉である化粧品原料の開発には新たな評価手法の確立・利用が重要となっています。現在、OECDガイドライン※3に登録される試験方法は増加していますが、一方で植物由来成分・混合物・油性化合物などの化粧品原料に関する安全性評価や、全身毒性に係る評価手法は、従来の評価手法を発展させるだけでは対応が困難な状況です。そのため、化粧品企業各社はこれらの安全性評価技術の開発および実装において大きな課題を抱えているのが現状です。

【募集の狙いと募集する技術例】
化粧品原料や製品に関する革新的な安全性評価手法を広く募集します。本公募では、開発された手法が将来的に独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)への連携やOECDガイドラインへの採択につながることを視野に入れた提案を期待します。

例;
・植物由来成分・混合物・油性化合物等、化合物の物性や組成に応じて、適切な試験方法を選択できるようにサポートする手法構築

・統合的アプローチなどを活用した全身毒性評価系の提案
・試験結果の解釈および判定に関する科学的根拠の提示

変わってきた化粧品業界
~経済産業省の「化粧品産業競争力強化検討会」

こうした公募が行われる背景には、経済産業省が昨年「化粧品産業競争力強化検討会」を新たに設置したことも挙げられます。

経済産業省によれば、この検討会では化粧品の動物実験の廃止については議題としないそうですが、化粧品の輸出力強化などについて主に話し合うそうなので、無関係とは思えません。

実際、第1回の会合では、業界団体から下記のような意見が出されてました。

もはや業界にとっても、動物実験は時代遅れなのです。

「新規有効成分、新効能、新規添加剤の審査は、化粧品に対する動物実験がグローバルで禁止されつつあることもあり、要件が国際情勢に則していない
「原料に関する各種規制において、動物実験をはじめとする時代遅れもしくは、世界的にメジャーではない試験を実施することが求められることが散見される
出典:第1回 化粧品産業競争力強化検討会「資料6 議題及び論点について(各委員提出)」より
(赤太字はPEACEによる)

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