2018年8月12日 アクションスタート
2018年8月26日、30日、9月20日、10月13日、18日、12月11日、2019年1月31日、6月17日 加筆修正
今年1月、千葉県銚子市にある犬吠埼マリンパークが閉館になりました。去年まで、この老朽化した水族館にはイルカが2匹いたのですが、1匹が死んでしまったため、最後に「ハニー」というメスのイルカが屋外のプールに取り残されました。かつて和歌山県太地町で捕獲されたイルカです。
現在もハニーは、お客さんの誰も来ない小さな小さなプールに、ひとりぼっちでいます。地元の海匝保健所は「治ってきている」と言いますが、背中に日焼けによると思われる痛々しい傷が多数できていました。傷ができる理由は、内部疾患から体内にガスがたまることで浮いてしまい、乾燥や日焼けにより体の表面が傷むためと思われました。(追記:獣医師による所見はこちら。)
実は閉館直後にマリンパークは同じ県内の鴨川シーワールドに、魚を含めた生きものたちの引き取りを打診しており、シーワールド側はハニーについても受け入れの心づもりをしていました。しかし、その後マリンパークは電話も通じず、音沙汰なし。銚子市がマリンパークの継続を希望しており、交渉の結果待ちだと現在シーワールドは理解しているようです。
(補足:現在、日本動物園水族館協会も「いつでも対応する体制を整えています」とコメントを出しています。以前から、私たちはその窓口が鴨川シーワールドだと回答をもらっていました)
しかし、銚子市の観光商工課は、存続交渉のような話は聞いていないと言います。市のホームページでも「犬吠埼マリンパークで引き取り先となる施設との交渉をすすめているところであります」と回答。
現地には飼育員がいますが、来訪者に対し「警察に通報する」などと脅し、何も教えません。
保健所は定期的にハニーの健康状態や動物たちの管理を監視に行っていますが、移送先の交渉等の情報は得られません。
私たちは、今すぐは無理ではあるものの海外のサンクチュアリがハニーの受け入れも可能である(ただし条件がクリアできれば)ということを確認したうえでマリンパークに質問書を送りましたが、回答は来ていません。
現在、銚子市長に質問書を送り、回答待ちです回答をいただいたところ、やはり市との交渉の話はありません。
いったい何が起きているのか全くわかりません。
そこで、この事態を動かすために、ぜひ皆さんにマリンパークと銚子市に「早くハニーを助けて!」「ハニーをサンクチュアリに!」「ハニーはどうしていますか? 教えてください」と意見を送ってほしいのです! もはやハニーを海に戻すことはできませんが、イルカには、海の環境を囲ってつくった保護区(サンクチュアリ)があります。国内で一時的に預かる施設は必要ですが、私たちは最終的にハニーを海の環境に戻してあげたいと思っています。
マリンパークに対する連絡手段は郵便しかありません。見本を参考に、気持ちをこめたハガキをぜひお送りください。
ご協力をよろしくお願いいたします!
銚子市からの回答、JAZAコメント、8月25日までの報道についてはこちら>>協力感謝&経過報告
街頭アクション、保健所の立入り、8月25日以降の報道についてはこちら>>経過報告2
9月27日イベント案内、銚子市議会一般質問、9月4日以降の報道についてはこちら>>経過報告3
ハニーの生涯、獣医学的所見、9月19日以降の報道についてはこちら>>経過報告4
環境省前アクション告知、県庁陳情、勉強会報告についてはこちら>>経過報告5
環境省前アクション報告、千葉県回答についてはこちら>>経過報告6-①
千葉県「新たな観光地域づくりに係る調査報告書」についてはこちら>>経過報告6-②
2019元旦、初日の出を見に犬吠埼に行かれる方へ>> マリンパーク周辺マップ
Q&Aはこちら>> Twitterツリー
以下の2カ所にぜひ意見をお送りください。 ※終了しました
犬吠埼マリンパーク株式会社
代表取締役 王静 様
〒288-0012
千葉県銚子市犬吠埼9575-1
銚子市長 越川信一 様 ※メールフォーム
認定NPO法人アニマルライツセンター、アラム企画、Heal The Oceans Japan、PEACE 命の搾取ではなく尊厳をの4団体で送った質問書の内容もぜひご参考ください。
経緯は下記もご参照ください。
リンク先URL: https://animals-peace.net/honey/
クリックすると各SNS向けサイズの画像が表示されますので、保存してご利用ください。
ハニーには、背中に傷があります。3月~4月頃の時点で、どんどん傷が深く長くなり、悪化していました。国内外の獣医師によると、イルカは体調が悪くなったり何らかの病気があったりすることで腸にガスがたまると水に浮いてしまい、日焼けで背中が傷んでくるとのこと。確かに3月に確認した際には、ハニーはぷかぷかと浮きながら前後に体をゆするような動作をずっと続けていました。飼育下のイルカに起きる異常行動です。
ハニーにも何らかの基礎疾患があることが疑われますが、閉館後も定期的に立入を行っている千葉県の海匝保健所に確認しても、診察・治療について詳細な情報を得ることはできません。
ただし、保健所によると、ハニーの背中の傷は、かなり良くはなってきているようです。⇒その後、現地確認でも傷については回復してきているのを確認しています。ただし跡は完全には治らないものと思われます。
追加情報:海外の保護団体の獣医師に動画等を見てもらい、ハニーの健康状態について所見をいただいています。こちらに全文を掲載いたしました。