家庭でトカゲを飼い始めて2か月後に、幼児がサルモネラ菌血症を発症した事例について、北九州市立八幡病院が症例報告を行っていました。
- 毛利新菜ほか「ペットとして飼育していたトカゲが感染源であると推定された小児サルモネラ菌血症の 1 症例」
医学検査 Vol.75 No.3 (2026) pp. 642–648 DOI: 10.14932/jamt.25-103
入院6日前から発熱があり、いったん受診するも、整腸剤、解熱剤処方を受け帰宅。入院3日前まで水様便の下痢が続き、一度粘血便もあった。下痢がおさまるも、経口摂取ができなくなり、夜間、高熱のため受診し、入院。咽頭炎による発熱と 1 週間前からの下痢による電解質異常および低アルブミン血症という診断に基づいて治療、入院は11 日間でした。
Salmonella O13が検出されましたが、過去に経験がなく、調べたところリクガメを飼育していた保育施設で Salmonella O13 群が検出された浜松市での事例があり、爬虫類との接触による感染を疑ったとのこと。2 カ月前からトカゲを飼育しており、口を近づけるなどの濃厚接触があったことが判明したとあります。
また、家族に検体採取を依頼し、トカゲの口から Salmonella O13 群が検出されたとのこと。
動物種はアカメカブトトカゲとあり、飼育対象としてメジャーではない種だったことは驚きました。爬虫類の飼育が一般家庭に広がることで感染症の問題も広まる可能性が、やはりあると感じます。
原因が動物との接触の場合、なかなか由来を特定できていないのではないかと思いますし、こうした症例報告は貴重です。
今回の症例を経験し、この病院の小児科では問診の際にペットとの接触の有無や飼育歴について聴取する体制が整備されたそうです。
そして、飼育していたトカゲは譲渡されたとのこと。
動物のためにもエキゾチックアニマル販売をなくすべきですが、特に子どもや免疫力の低い人がいるような家庭にも安易に野生動物を売るようなことは早急にやめるべきだと思います。
関連事例
- 市内の保育施設で見られたSalmonella Poona散発事例について-浜松市
(Vol. 31 p. 105-107: 2010年4月号)
トカゲ(アカメカブトトカゲ)を飼育開始した家庭で、2か月後に幼児がサルモネラ菌血症を発症。口を近づけるなど濃厚接触があった。
「ペットとして飼育していたトカゲが感染源であると推
定された小児サルモネラ菌血症の 1 症例」
医学検査 Vol.75 No.3 (2026) https://t.co/zqzMGhz2d3— PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) August 29, 2026
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