市議会で動物福祉や頭数の多さについても指摘されてきた
市議会では以下のような質疑がされてきました。
令和6年米子市議会9月定例会会議録(第5号)より抜粋 令和6年9月11日(水曜日)
稲田清議員質疑より
○(稲田議員) 〔中略〕 それでは、次に移ります。湊山公園についてでございます。まず最初、先ほどの鳥大医学部との連携のところで伺いましたが、改めて、湊山公園の再整備の内容についてお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 湊山公園の整備内容についてでございます。本年度中をめどに行われると聞いております鳥大病院との再整備基本構想の策定と、これに伴う具体的な用地提供の範囲の決定を受けてから、具体的な検討を本格的に進めることとなりますが、都市公園としての機能の発揮は当然のことといたしまして、附属病院の再整備計画との整合を図りながら、湊山公園の将来に向けた姿を検討していかなければならないと考えておるところでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) 分かりました。あの整備がされていくということは、私は前向きに捉えたいと思っております。医学部さんとの用地云々もそうですけど、湊山公園というものが、この親水護岸地域も含めてどういう姿が新しいというの、私も、まだ具体案があるわけではないんですけれども、やっぱり、小さいお子さんから御高齢の方までがきちんと集えるというか、あるいは医学部との連携をして、新たな取組が実感できるような公園になっていければ、それはいいなと思うし、望むところでございます。
湊山公園全体についての思いはそこなんですが、少しちょっと要点が、焦点を絞りまして、猿舎についてちょっと質問をしてまいりたいと思います。
ちょっと前提を述べておきます。湊山公園の再整備に当たり、猿舎の今後の在り方について考える必要があると思っております。背景として、猿が二度脱走したことが起きました。同じことが二度起きたわけでございますが、その背景を調べてみるに、後ほどこれは伺うんですけれども、それぞれ事情が異なっていたようです。また、鳥取県のくらしの安心推進課のホームページに記載があるのですが、ニホンザルは特定動物に分類され、飼養、これは飼育の「飼」に養育の「養」と書いて飼養、飼育と意味が近いのだとは思いますが、その飼養することには許可が必要で、状況によっては罰則を科すこともあるとのことです。加えて、守るべき基準として、逸走、これは、多分脱走と同じような意味かと思うのですが、逸走を防止できる構造及び強度を確保するとの明記もありました。また、事前に保健所の職員さんにも状況を伺わせていただきました。これらのことを背景に質問をしてまいります。
まず最初ですが、過去2回の脱走、逸走について、その状況をお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 過去2回の脱走についての御質問でございます。まず、1回目は、令和5年11月27日にございました。猿舎には、展示スペースから出口までの三重の扉が設置してございますけれども、清掃の際に、本来、1枚ずつ開閉すべき扉を同時に3枚開けてしまいまして、その際に、猿1頭が逸走したところでございました。
2回目は、令和6年7月10日から11日にかけてでございます。7月10日に湊山公園近隣で猿の目撃情報が入りまして、7月11日に猿舎の一斉点検を行ったところ、フェンスの一部が破断していたことが判明いたしました。猿舎の飼育頭数が多く、直ちに全頭数を把握できなかったために、逸走を確認できませんでしたが、捕獲した猿を確認したところ、マイクロチップの情報から湊山公園の猿であることが分かったところでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) 1回目は、私なりの受け取りでは、人為的なというか、ヒューマンエラーであったのではないか。2回目に関しては、断定はできないけれども、フェンスの破断、要するに、管理する側に何か、落ち度とまでは言いませんけども、フェンスの破断が一番有力視されているというふうに受け取りました。
質問を続けます。まず、この猿舎が設置された経緯についてお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 猿舎が設置された経緯についてのお尋ねでございます。猿舎は、昭和61年に米子ライオンズクラブが、クラブ創立30周年を記念いたしまして建設されたものでございます。それで、うちに寄附をされたものでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) 寄附ということですので、聞くまでもなく、持ち主は誰かといえば、米子市であろうかと思いますが、一応念のためにお尋ねしますと、その設置者と今連絡を取ることは可能であるかお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) ライオンズクラブさんと連絡を取ることは可能かということでございますが、先ほど申し上げましたように、猿舎は米子ライオンズクラブさんが設置されたものでございまして、同クラブとは近年においても連絡を取っている経緯もあることから、連絡を取ることは可能でございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) では、視点を変えまして、県、保健所とどういった協議になっているのかお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 保健所との協議についてでございますが、7月11日の猿の逸走事件によりまして、再発防止措置のため、施設の管理、逸走判明の遅延の原因となった頭数管理等に関する指摘を受けまして、施設の点検方法や頭数の確認方法等について協議を行っているところでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) ここまでをまとめますと、まとめるのまだ早いか。質問してからちょっと中まとめをします。最初は9頭から始まったと伺っております。現在は約50頭ということで、5倍から6倍とまでは言いませんけど、数が増えてるということでございますが、この9頭から始まって、現在約50頭まで至っている。このことについてどう思われるかお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 猿の頭数に関するお尋ねでございます。現在の猿舎は、60頭まで飼育できる施設として鳥取県から許可を受けておるところでございますが、このたびの猿の逸走事件を受けまして、頭数が多過ぎたことが逃走判明の遅延理由の一つとして指摘を受けたところでございます。飼育管理を行っていく上で、負担が大きくなっていることは事実だと考えておるところでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) 答弁の中にも触れられておりますが、やっぱり多過ぎるのではないかと。現地にも、それは何回も、そんなたくさんじゃないですけど、最近も見に行って、多いか少ないかって言われても基準がないけれども、ただ、9頭から始まって60頭までは飼育が可能といえども、すみません、9頭からじゃない。現在50頭ということは、あまりいい環境ではないんだろうなと、猿に話聞くわけにはいかないので。ただ、今回逸走したときに、やはり数が多過ぎたということは原因の一つでもありますし、どうでしょう、可能といえども、この部屋もそうですし、どの部屋も、入ろうと思えば何人でも入れるけれども、そこに適正は何人かっていったら、やっぱり適正があると思うんです。保健所の職員さんともその辺の話はしたんですが、何頭が適正です。例えば20とか15とか35とか、分かりませんけど、そういった数字はないんだけれども、9から始まって現状に至るまで何もしなければどんどん増えていくというのが、猿の、動物のかな、特性なので、そこには歯止めというか、何もストップかからなかったけれども、今回は、やはり何か対応していく必要があるでしょうねという見解をおっしゃってました。先ほどの答弁にも、その節はあったんですけれども。後ほども、これも触れていきますが、9から始まって50まで来たから、半分の25ぐらいがいいんじゃないかとか人間は思いがちですけど、やはりここは専門家の意見も交えて頭数をまずは減らす必要があるんだということを思います。
それと、もう1点は、次の質問なんですが、2回目の逸走のときにフェンスが破断というのもございました。県のほうの基準に、もうそれはしっかりとちゃんとした建物を造ってくださいよという規定がありますので、まずは早急に、建物の補強を行うべきと考えますが、このことについて見解を求めます。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 建物の補強というお尋ねでございます。昭和61年度に猿舎が建設されて以来、フェンスにつきましては、平成20年度に全面改修をさせていただきまして、現在に至っておるところでございます。老朽化も目立っておるところから、フェンスの全面改修についても検討しているところでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) 同じことが2度起きて、3度かな、2度か、起きてほしくないので、全面改修よろしくお願いいたします。
次です。先ほど、県、保健所との協議の話も伺いましたが、まずは去勢の着手が必要と思いますが、このことについて見解を伺います。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 去勢の着手が必要ではないかというお尋ねでございます。まずは、現在の施設や管理の方法に対して、どのくらいの頭数が適当か、適正か。県や専門家等とも協議をしながら検討していきたいと思っておるところでございます。その結果、頭数抑制の必要があれば、その方法についても別に検討させていただきたいということで考えておるところでございます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) ですので、まずは、早急にフェンスの改修と、それから頭数抑制を協議していただいて、減らすべきとなれば去勢を速やかに行っていただくと。これが第一段階というか、初期的にやらなきゃならないことで、今後、どうしていくかというのは、これまた県との協議も必要になってくるんですが、将来的にどのような対応をされていくのかお尋ねいたします。
○(岡田議長) 伊達都市整備部長。
○(伊達都市整備部長) 将来的な対応というお尋ねでございます。近年、展示動物に対する捉え方の変化や法規制も厳しくなっていること、ここらを踏まえ、頭数のみならず、今後の中長期的な管理の在り方を、県や専門家等の意見を聞きながら検討してまいりたいと存じます。以上です。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) そこで、今日、最初に聞いております、鳥取大学医学部の連携のところで、湊山公園の整備もしていくということで、湊山公園にも何らかの手が入っていくということとちょっと話を重ねさせていただいて、湊山公園の整備に時期を併せて、この猿舎が役目を終えたと判断して、そのような対応を検討すべきではないかと思いますが、見解をお尋ねします。
○(岡田議長) 伊木市長。
○(伊木市長) 猿舎につきましては、まずは、昭和61年米子ライオンズクラブさんから御寄附をいただいたものでございますので、この寄附者の意思、これについては、まずは尊重をさせていただきたいというふうに思ってございます。しかしながら、既に昭和61年から約38年が経過しておりまして、いろいろな動物に対する考え方というものにも変化があるというふうに思います。私に対しても、この猿舎については、何かこう、動物の虐待ではないかという声もあったりすることがございます。夏、暑そうにしている姿、あるいは、冬、体を寄せて寒そうにしている姿などを見て、かわいそうと感じる方もいらっしゃるのは一つの事実でございます。したがいまして、今後、こうした猿舎のような、猿の飼養している場所、こうしたものの在り方についてはしっかりと考えていかなければいけないというふうに思ってございます。あわせまして、湊山公園のリニューアル、これも、先ほど部長のほうからの答弁もございましたけれども、それ自体は鳥取大学医学部附属病院の建て替え構想の画を見ながら、どのようなリニューアル工事が必要なのかというものを考えていきますけれども、そのプロセスの中で、猿舎のことについても考えていきたいというふうに思っているところでございます。
○(岡田議長) 稲田議員。
○(稲田議員) ぜひともよろしくお願いいたします。もちろん、猿舎も対応をお願いします。もっと、ちゃんと言わなきゃいけないのは、湊山公園も含めた、米子港エリアも含めた発展もよろしくお願いいたします。
令和4年米子市議会12月定例会会議録(第5号)より抜粋 令和4年12月9日(金曜日)
田村謙介議員の質疑より
○(田村議員) 〔中略〕 本日は、湊山公園の猿飼育施設について、スポーツ振興支援について、米子市観光広報大使について、そして、米子城跡の復元とにぎわい創出について・11ということでお伺いをしてまいります。
それでは、まず、湊山公園の猿飼育施設についてお伺いをいたします。
湊山公園の猿舎の設置経緯、また現在何頭飼育されているのかお伺いします。
○(稲田議長) 隠樹都市整備部長。
○(隠樹都市整備部長) 湊山公園の猿舎、これにつきましては、米子ライオンズクラブの創立30周年記念事業といたしまして、昭和61年に建設され、市に寄附されたものでございます。現在の飼育頭数につきましては、52頭という具合になっております。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) 分かりました。52頭ということですが、つい先日、1頭亡くなったということで、それまでは53頭だったということでお伺いをしております。
この飼育環境というのを私も見させていただくんですけれども、万全なのかなということを考えると、例えば動物園なんかに行ったときの状況とやっぱりちょっと違うような気がしております。この議題というのは、実は私の支援者の方からのリクエストであって、私も調査・研究をしたわけなんですけれども、いわゆる適正な個体数での管理というのができてるのかなということをちょっと私は疑問に考えております。その個体数、適正な個体数、現状において何頭が適正なのか、また繁殖による増加に対する対応というのはどのようなものなのかお伺いします。
○(稲田議長) 隠樹都市整備部長。
○(隠樹都市整備部長) 施設に対します適正な個体数でございますけども、こちらのほうは、60頭という具合に考えております。また、繁殖に対します対応につきましては、この増加に対しましては、飼育実績のある施設へ譲渡して飼育頭数を調整しておりまして、最近、獣医さんからは、近親交配を予防するためにも繁殖抑制を行ったほうがよいというアドバイスをいただいております。今後は、獣医さんと相談しながら検討することとしているところでございます。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) 分かりました。じゃあ、ちょっと質問が前後しちゃいましたが、現在の猿の飼育に係る年間経費をお知らせください。
○(稲田議長) 隠樹都市整備部長。
○(隠樹都市整備部長) 令和3年度の実績で申し上げますけども、管理人の経費ですとか、餌代を含めまして、年間1,159万円でございます。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) 分かりました。この状態の中で、例えば餌が全ての個体に行き渡らないとか、池の水が濁っている、また脱毛が見られる猿が散見されるなど、衛生環境や健康管理が行き届いてないんじゃないかなというふうに仄聞しております。その健康状態の把握や給餌など、どのような体制で行っているのかお伺いします。
○(稲田議長) 隠樹都市整備部長。
○(隠樹都市整備部長) 飼育体制につきましては、現状3名の管理人を常駐させて、猿舎の内外の清掃ですとか、健康状態の管理などを行っておるところでございまして、例えば健康状態に異常を感じたときには、管理人さんのほうから連絡を受けて、獣医さんに相談対応をしているところでございまして、必要な場合については、受診、これを行っております。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) 分かりました。写真を御覧ください。これは猿舎の中の写真を撮ったものなんですけれども、いわゆる水飲み場というのがこの池なんですね。この辺りに、この奥のほうにあるんですが、これが非常に濁っているという状況がちょっと確認をされました。私の支援者の方もそれを指摘をされているんですけれども、そういったいわゆる汚れているとか、そういった池の清掃など、そういったものはどういうふうにされているのかということをちょっと疑問に思っております。いわゆるストレス軽減のための管理状況の改善が必要なんじゃないかというふうに考えておりますが、見解を伺います。
○(稲田議長) 隠樹都市整備部長。
○(隠樹都市整備部長) 御指摘のとおり、池の水につきましては、ちょっと排水管の破損に伴う排水不良がありまして、濁ってた時期もあったという具合に思っております。現在は、その修繕が完了いたしまして、清掃と池の水への流水管理により、清潔を保つように管理を行っているところでございます。また、ストレス解消のための工作物につきましては、先日、新たに樹木を設置したところでもございますけども、今後も状況を見ながら対応をしていきたいという具合に考えております。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) 分かりました。先ほどいわゆる想定する飼育頭数が60頭というふうにおっしゃられました。実は熊本市立動植物園もニホンザルの飼育をされてらっしゃるんですが、当市とほぼほぼ同じエリア、坪数で、平米数で、いわゆる里山、奥山を模した自然樹を植えておられたりとか、いわゆる枯れ葉をまかれたり、極めて自然に近い環境をつくっていらっしゃる。組み木や植栽によって空間利用することで、立体的な行動が取りやすくなっていると。そのような自然に近い環境で、広さはうちとほとんど一緒なんですよ、今現在16頭飼育されているという状況であります。この違いはやはり指摘せざるを得ない。いわゆる60頭が適正なのか、どういう形でこの頭数が導かれたのかということは、まだそのときの状況分かりませんけれども、やはりその辺り、頭数制限等を含め、今後体制を取っていただきたいと思っております。
先ほど御紹介したような熊本市の動植物園であるとか、他市の動物園では、例えば動物の命名権を売り出して、餌や飼育施設の改善に充てる取組をされているといった例も見られます。そのような他市の状況を聞き取りながら、飼育施設の環境向上を図っていただきたいと、そのように考えますが、見解を伺います。
○(稲田議長) 伊木市長。
○(伊木市長) 議員御指摘のとおり、そのような、本市の湊山公園の猿舎においては、課題があるというふうに認識をしてございます。私もいろいろ支援者の方から報告を受けて、実際、これは昨年でしたけども、見に行って、この目でどういう飼育状況なのかというのを確認をしてきました。そのときに、やはり何か予算的にできないことがあれば、これはもうしっかり言ってくださいということも伝えてありますし、そのことは指定管理の方にも引き続きそういったことを教えてくださるように言ってあるということでございます。それと、特に夏場ですよね、夏場の暑い時期の猿の過ごし方というのが大変、見ていても痛々しいという意見を伺うことがございます。ある人にちょっと聞いてみたんですけれども、自然に帰すことも一つの方法なのかということを聞きましたところ、これは微妙だと。というのは、やはり自然は自然で、その環境が非常に厳しくて、餌がなかなか獲得できない状況もあったりする。ここに、猿舎にいれば、餌ほどはもうちゃんと食べられる環境があるんで、実は長生きなんだという話も聞きました。ですから、どれがベストかというのはちょっとまだ結論は出しておりませんが、少なくとも、議員御指摘のとおり、他の例えばこういった熊本の事例なども挙げていただきましたので、我々といたしましては、そうした事例もよく見ながら、今後の飼育環境の整備に努めていきたいと思いますし、具体的には、例えば空間利用の方法ですとか、繁殖抑制の方法ですとか、あるいは、餌をどういうふうに賄っていくのか、その辺りのことにつきましても、よくよく先進事例を見て、改善につなげていきたいというふうに思います。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) 市長、ありがとうございます。
やはりこの根本にあるのは、動物福祉という考えであります。一言で言うと、動物が精神的、肉体的に十分健康で、幸福であり、環境とも調和していることというふうに定められておりまして、国際的動物福祉というものも指針が定められてるということであります。本市もこの環境というのは非常にありがたい。ちょっと写真を紹介したいんですけれども、市民の皆さん行かれたことあると思いますが、これが猿舎の全景、この右前に、ここにこれを寄贈してくださった米子ライオンズクラブの記念碑というのがありまして、そこの中には、大阪大学や米子市の御協力を得ながらこれを建てたんだということであります。また、こちらに、違う方向から見ますと、この猿舎の上には白鳥のモニュメントがあります。これは白鳥の北帰行というものを模したものでして、これも長野市の方が作られたということだったですね。それと、あと、こちらの前には獅子像が2つ、これは台湾の米子ライオンズクラブさんの友好団体からの寄贈ということで、非常に多くの方がこのいわゆる猿舎、猿飼育施設に関わっていただいたんだということは非常に感謝するべきだというふうに感じております。
最後に、一つお願いなんですけれども、ニホンザルについてということで、その現場にかかっている看板であります。先日撮影をしたものなんですけれども、御覧のとおり、読めない状況。しかも、長年にわたって、放置されたんだなというのは見てとれるんですけれども、こういったものもやはり米子市としても心を寄せて、早急に修理をしていただきたい、そのように要望しますが、見解を伺います。
○(稲田議長) 隠樹都市整備部長。
○(隠樹都市整備部長) 議員おっしゃいますように、長い間放置されているかのように私も見受けますので、すぐに対応して、修繕のほうを行いたいと思います。
○(稲田議長) 田村議員。
○(田村議員) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いをいたします。
この施設が、いわゆる毛が抜けた猿が痛々しいとか、そういったものを市民の方に見ていただく施設ではなくて、やはり命の大切さ、営み、そういったものを実感できる施設であるように、寄附いただいたライオンズクラブの方々の思いもしっかり受けて、きっちり保全を図っていただきたいというふうに要望したいと思います。
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