ふれあいを中止した動物園・水族館の事例集

京都市動物園 モルモット触れ合い タッチング廃止前

動物福祉などを理由に、動物を触らせる「ふれあい」イベントや、タッチングプールなどを廃止する例が出始めています。公開されている取り組みを時系列で一覧にしました。ほかにもありましたら、教えてください!

豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)

終了したアクティビティ

サル、シマウマ、カピバラの餌やり
モルモット・うさぎのふれあい

経緯・理由等

サルやシマウマなどの餌やりも行っていたが、2020年以降に野生動物の餌やりを廃止した。

2026年4月1日、動物福祉への配慮からカピバラのえさやり体験を終了。
2025年には猛暑のため、触れ合いイベントを中止。
2026年3月18日、酷暑の影響と動物への負担、動物福祉の観点からうさぎ、モルモットのふれあいを終了。

※ただし、ヤギふれあいとヤギ、ヒツジの餌やり体験は継続している。

「餌を投げ入れる行為は、人間が優位であるという意識を植え付けてしまう。教育的にも動物福祉的にも良くない」と獣医師の吉川雅己さんは話す。

東愛知新聞「のんほいパーク、カピバラの餌やり終了の理由とは?」(2026年4月2日)より

京都市動物園

終了したアクティビティ

モルモットのふれあい

経緯・理由等

2022年10月、モルモットにストレスを与えないようにするため「ふれあいプログラム」を終了。観察と学びのプログラム「テンジクネズミのすきをMIKKE(みっけ)」に移行。参加者はモルモットには触らず、箱やワラなどを置いて部屋づくりをし、モルモットがどのように利用するのか、観察するプログラムとなっている。

2020年春からのコロナ流⾏を受け、触れ合い体験は21年11⽉まで約1年半、休⽌になった。
すると、⼀部のテンジクネズミの体調にいい変化が表れた。同園によると、以前は消化管の不良などで治療が必要な個体もあったが、触れ合い体験を休⽌している間は治療回数が目に⾒えて減った。19年と20年の4〜9⽉末の治療回数を⽐較すると、19年111件、20年61件とほぼ半減したという。
テンジクネズミは警戒⼼が強く、臆病な性質といい、園の獣医師は「触られることがストレスになり、消化管に不調を起こしていた可能性が⾼い」と説明する。

京都新聞「京都市動物園、テンジクネズミ抱っこ中⽌に コロナではない意外な理由」(2022年2⽉14⽇) より

 

京都市動物園・中川大輔 獣医師
「明らかに調子がよくなる個体が増えて、そのあと、またふれあいを再開した際に調子が悪くなった個体が増えてきて忙しくなってきたなという形があったので、ふれあいによってストレスはあったかなと思います」

“動物に選択肢を与える”コロナで“ふれあい中止”で分かったコト…全国初の条例で変わる動物園」(2022年6月9日)より

廃止終了直前の触れ合いの様子

京都市動物園 モルモット触れ合い タッチング廃止前

MIKKEへ移行後

天王寺動物園

終了したアクティビティ

ヤギ、ヒツジ

経緯・理由等

2022年、ヤギやヒツジの展示法を変更し、できるだけ触らないように呼びかけるようにした。
ヤギやヒツジに柵越しに触ることができたが、展示法を変更。代わりに飼育エリアに入って近くで見られる時間帯を設けている。

四日市市ふれあい牧場

終了したアクティビティ

乳牛、ヤギ3頭、エミュー1羽、ポニー1頭、うさぎ、モルモット

経緯・理由等

2023年3月、乳牛の飼育終了
ふれあい体験や乳製品の販売を行ってきたが、人員不足や酪農家の減少により、市(三重県四日市市水沢町)は撤退することとなった。乳牛の飼育を終了し、うさぎやモルモットも里親に引き取られた。ヤギ3頭、エミュー1羽、ポニー1頭も譲渡へ。

2025年11月30日、牧場・売店の営業終了。

飯田市立動物園

終了したアクティビティ

モルモットのふれあい

経緯・理由等

2025年、さわらない「ふれあい」を開始。(サイト等での告知は2026年4月27日)
モルモット主体の行動観察をする「モルモットのとことこのんびりタイム」へ移行。

自由に過ごすモルモット達を、飼育員のガイドを交えながらみんなで観察します。(中略)

このイベント 〇モルモットにさわらない 〇大きな声を出さない 〇モルモットの広場に入らない
以上の3点をお願いして実施しているのですが、
来園者さんのご協力あってモルモットたちも安心して出てこられています。

さらにはじめは出てこなかった個体も、何度も開催するうちに出てきてくれるようになりました。

飯田市立動物園「さわらない【ふれあい】はじまりました」より

海の中道マリンワールド

終了したアクティビティ

イトマキヒトデ、ムラサキウニ、ヤドカリなどのタッチプール

経緯・理由等

2025年10月14日、動物福祉の観点から運営を見直し、タッチプールを閉鎖。
ヒトデは年間約300匹を入れ替えていた。

※ただし、サメタッチがある

よこはま動物園ズーラシア

終了したアクティビティ

モルモット、ハツカネズミのふれあい

経緯・理由等

2026年3月15日、モルモット、ハツカネズミのふれあい体験「モルモット・ネズミのおうち(モルモット・パンダマウスとのふれあい体験)」を終了。
近年の酷暑の影響、動物の身体的・精神的状態、動物福祉の尊重から。小動物のモルモットは比較的体力がないことも考慮。馬の餌やりや乗馬体験は継続。

※ただし、ズーラシアはもともとは、ふれあいを行っていなかったので、元に戻ったといえる。

ズーラシアの有馬一(とおる)事業推進係長は「こちら特報部」の取材に「人間のためのサービス面を中心とした時代から変わり、動物に負担をかけないように配慮する考えが強くなってきた」と語った。

東京新聞「動物園で『触れ合い体験』が消えていく 教育効果も大きいのに…なぜ『サ終』が相次いでいるのか」(2026年3月29日)より

神戸市立王子動物園

終了したアクティビティ

モルモットのふれあい

経緯・理由等

2026年3月29日、ふれあい中止へ
冬季からモルモットのふれあいを中止しており、モルモットの高齢化から、負担軽減のため引き続き中止。

※ただし、ウサギのふれあいタイムは継続。

宮崎市フェニックス自然動物園

終了したアクティビティ

アジアゾウのライド

経緯・理由等

2026年3月末、繁殖のため、ふれあいイベントの一部を中止。
土日祝日に開催してきた小学3年生までの子どもが対象の、みどりの背中に乗って記念撮影をする「ゾウさんに乗ってみよう」が繁殖のために終了。

※ただし、みどりの「ゾウさんのお散歩と記念撮影」は継続。

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