生駒芳子

ファッションジャーナリスト

ァッション界に、今年、新たな風が吹きました!2000年以降より、じわじわと広まってきたエシカルの波ですが、この春、ファッション界の大物、ジョルジオ・アルマーニが、2016-17年秋冬コレクションから、本物の毛皮をいっさい使わないという宣言をしたことは、業界に大きな波紋を呼びました。
彼より先に、エシカルの先頭に立ったのは、ステラ・マッカートニー。ファー、レザー、シルク、ラムウールも使わないという徹底ぶりは、先駆者ならではの先進性です。ラルフ・ローレンやカルバン・クライン、ヒューゴ・ボスなど同じく著名なブランドも、次々と毛皮を使わない宣言を果たしていますが、波はこれだけにとどまらず、さまざまなブランドが、限定的ではあっても、毛皮やレザーの使用について検証し直し、新たな判断の可能性を探り始めています。
毛皮やレザーに関する生産の背景には、いままで隠されてきた不都合な事実がたくさんあり、エシカル・ファッションの普及とともにそれらが明らかになることで、作る側も買う側も、意識が変わってきたのです。この意識を、目線を、もっともっと生産者に、消費者に広めたい!と考えています。
動物を犠牲にしなくても、楽しめるファッションは、無限にあります。逆にノーファー、ノーレザーのコンセプトから、新たなファッションのクリエイションの扉が開く無限の可能性に、熱く期待しています!

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