河口真理子

株式会社大和総研 調査本部 主席研究員
NPO法人社会的責任投資フォーラム共同代表理事

動物愛護というと、一部の動物好きな人のこと、と思われがちですが、私たちの暮らしって、実は多くの動物たちの犠牲(!)の上に成り立っています。

完全ベジタリアンでない限り、動物(牛、豚、鳥、卵、魚介類など)がいなければ私たちの食は成り立ちません。その食材となる動物たちがどんな状況にあるのか。また魚介類はどのような状況で捕られているのか。知れば知るほど恐ろしい「動物工場」や捕獲の実態があります。
食だけでなく、衣料や寝具、インテリアにもダウンや毛皮が使われています。また医薬の進歩は実験に使われる動物の犠牲によって成り立っています。

残念なことに私たちの豊かな消費生活は多くの動物の犠牲なしではなりたちません。それはしょうがないとして、モノ言えぬ動物だからどんな処遇をしても良いと思う人は少数でしょう。
どうすれば少しでも動物の苦痛を減らし、また不必要な動物の犠牲をなくせるのか。このセミナーは動物たちの状況を知り、消費者の立場として、何ができるのか考え、配慮する消費を日本にも広げていく良い機会になると考えます。

最近では、シカやイノシシなどの農産物被害が話題になっていますが、今年になって人がクマに襲撃される被害が増えています。これは、長年自分たちの利便性のために犠牲をしいられてきた多くの動物たちの反撃なのかもしれません。

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