【書籍紹介】『イーティング・アニマル―アメリカ工場式畜産の難題(ジレンマ) 』

読んだらベジタリアンになる本。紹介文をお寄せいただきました。

イーティング・アニマル
アメリカ工場式畜産の難題(ジレンマ)
ジョナサン・サフラン・フォア著 黒川由美訳
東洋書林
ISBN: 978-4887217898

子を持つ親となった筆者が食の安全性が気になり、畜産や水産に関するデータをつぶさに調べ、食について書かれた本を読み、みずから養鶏場や放牧場、食肉処理場等を訪れ、そこで働く人々にインタビューをして完成させた本。3年の年月が費やされている。

人の病気や新型ウイルスと食肉の関連性にも言及している。近年、人獣共通感染症や多剤耐性菌の問題が注目されているが、それは不自然な環境で飼育され、免疫力が低下し、抗生物質を大量に使用された家畜と関連がある。

さらには、工場式の生産方式そのものが甚大な環境汚染をもたらしていることも指摘する。このような工業型畜産業の問題も多々書いてあるが、昔ながらの畜産をしている方のことも、尊敬の念をもって書かれている。

そして、最大の問題は消費者こそが“共犯者”である事実を指摘する。

肉を食べることの善悪論ではない。どうすれば人としての理想に近づけるのかを教えてくれる本。

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