「ふれあい」の名のもとの動物イジメに気がつこう!


全国各地で行われている動物との「ふれあい」。実態としては、一方的な「おさわり」です。動物たちにとっては、たくさんの知らない人たちに触られたり、見られたりすることは、ストレスです。ウサギやモルモットなどの気持ちになって考え、こうしたイベント等には、NO!の声をあげていきましょう。
例えば、モルモットをたくさん繁殖しているのに、ふれあいコーナーにメスだけしかいない動物園。オスはどうなっているのでしょうか? こうした動物園では、これまで、生まれたオスの殺処分を行い、比較的おとなしいメスだけをふれあいに使ってきました。今はどうなっていますか? 聞いてみてください。
また、ヒヨコはすぐ大人のニワトリになりますが、ヒヨコの数だけニワトリが飼われているでしょうか? ヒヨコは全て殺処分もしくは生餌にされているのが現実です。聞いてみて、非現実的な回答をする業者は嘘をついているかもしれません。
「ふれあい」の美談の影にかくされた現実に目を向けていきましょう。
ふれあい移動動物園、どこが問題?
動物をふれあいに使う営業形態のうち、特に移動動物園の問題点をこちらにまとめました。
※動物ふれあい列車イベント中止の歴史についてはこちら
移動動物園自体が動物たちにストレスをもたらすイベントですが、さらに驚くのは、列車の中で動物に触らせるイベントが、電鉄会社などによって時折告知されることです。人間は列車が何なのか知っていますし、何時間で下車できるか理解した上で参加する[…]
個別の施設・企業等の問題
旧・堀井動物園/めっちゃさわれる動物園⇒現・めっちゃおもろい動物園
移動動物園の老舗であった滋賀県の元・堀井動物園は、第一種動物取扱業の登録取消の行政処分を受け、営業できなくなりました。この業者に関する問題点は、まとめページからご覧ください。現在は、元園長の妻の名義で法人をつくり、法律の裏をかく形で、「めっちゃおもろい動物園」として常設施設で営業しています。
滋賀県内に2カ所飼育場を持つ個人経営の移動動物園「堀井動物園」の問題点についてまとめたページです。同じ経営者によるピエリ守山内の「めっちゃさわれる動物園」は、2019年1月15日をもって閉園となりました。詳しくはリンクした各ペー[…]
ミルク動物園
- 移動動物園の子ライオンの高い死亡率について公開質問書を送付しました。全11頭中8頭が死亡?(2021年)
- 太鼓の爆音響く中、大混雑の動物ふれあい 西浅草東本願寺「藤まつり」の移動動物園が酷かった(2019年)
- 参考(ミルク動物園と関連の深い施設):東京都の動物専門学校劣悪施設(2007年)
これまでPEACEで取りあげた主な事例
- 名古屋港水族館を運営する名古屋港管理組合から、今後ウミガメのふれあいイベントを行わないとの回答(2023年)
- 移動動物園を続ける中日新聞直営のハウジングセンター ウサギの震える足、マイクで爆音、コツメカワウソ餌やり…(2022年)
- テレビ大阪主催 レプタイルズフィーバーのふれあいコーナーが酷い(2020年)
- コーナンのチラシで違反広告続き。移動動物園や犬猫「叩き売り」セールも(2019年)
- サンフジ企画の住宅展示場1都8県での移動動物園開催状況が酷い!(2018年)
- 日本平動物園のふれあいは、ニシキヘビとウサギ・モルモットを並べて展示(2015年)
- 立川ルミネで動物取扱業の表示義務違反~動物ふれあいイベント(2015年)
- ジェットコースター直下の移動動物園にNO! ラクーアへ要望書(2015年)
- 農水省「消費者の部屋」 今年はふれあいを中止(2014年)
- どうして子牛は、お母さんと一緒に来ないの? 農水省でふれあい牧場(2013年)
- ラ・シャット:「ふれあいネコ展」は東京から九州まで猫を空輸(2013年)
- 羽村市動物公園のふれあいコーナーを見て(2013年)
- 東京都「春の家畜ふれあいデー」見学(2013年)
- 日本獣医師会に、ふれあいコーナー中止を求める要望書を送付(2013年)
- 野毛山動物園のふれあいコーナー
- 野毛山動物園のふれあいコーナー その後
- 【必見】AERAが野毛山動物園の記事を掲載!
- 横浜市より回答 動物園年報の統計は改善されます
- 「横浜市動物園年報」の飼育動物一覧に関して改善・訂正の要望
- 野毛山動物園の「園内リサイクル」に衝撃
感染症・公衆衛生の問題
動物由来感染症(人獣共通感染症):CDC(アメリカ疾病予防管理センター)や全米州公衆衛生獣医師協会(NASPHV)は、5歳未満の子どもに爬虫類などを触らせてはいけないとガイドラインを定めています▼
日本では小さいお子さんに動物を1日だけでも、ただ与えていじらせれば情操教育になるという根拠不明の固定観念が広まっていますが(なんらか根拠らしきものがあるのは、家庭での飼育など長期的関与がある場合、もしくは教育的関与がある場合くらいではないで[…]
動物との「ふれあい」を行う施設や「ふれあい」行事による感染症の集団発生は、件数はそれほど多くはありませんが、まったく起きていないわけではなく、死亡例もあります。日本で起きたこれまでの集団感染事例を一覧にまとめてみました(高校までの学[…]
- 家庭飼育のヘビ(ボールパイソン)が感染源の生後2か月児のサルモネラ症の事例から考える
- アメリカでは家庭飼育のアゴヒゲトカゲ類によるサルモネラ感染症のアウトブレイク発生中(2024年、2021-22年)
- 食品衛生法改正後の飲食店内での動物飼育について~「厨房内は不可」だけが全国統一基準となった(2022年)
- 香港でのハムスターからの新型コロナウイルス感染(2021~2022年)
- アメリカのハリネズミからのサルモネラ感染続報 合計27人にふえたが発生源不明(2019年)
- アメリカでペット販売されたハリネズミからサルモネラ感染 CDC「5歳未満に勧めない」(2019年)
- 都内ふれあい動物施設のヤギ、ヒツジの病原性大腸菌保有状況調査(2018年)
- アメリカでフトアゴヒゲトカゲからのサルモネラ感染が流行中(2014年)
行政による指導監視の問題
グッドニュース!
こうした問題に、企業も問題意識を持ち始めています。イオン系列、セブンアンドアイ系列のショッピングモールは移動動物園を中止しました。
10月にイオンモール京都桂川で開催された「めっちゃさわれる動物ひろば」の状況に声を上げてくださった皆さま、大変ありがとうございました。途中で改善されたものもありましたが、下記をはじめとするさまざまな問題が起こりました。ハリネ[…]
既に大晦日ですが、今年のビッグ&グッドニュースを一つご報告します。今年9月下旬から10月上旬にかけて大阪のアリオ八尾で移動動物園に使われていた、この哀れな堀井動物園のシマウマを覚えていますか。#天王寺動物園 で生まれ[…]
動画で考えるコーナー
関連ページ
滋賀県内に2カ所飼育場を持つ個人経営の移動動物園「堀井動物園」の問題点についてまとめたページです。同じ経営者によるピエリ守山内の「めっちゃさわれる動物園」は、2019年1月15日をもって閉園となりました。詳しくはリンクした各ペー[…]