【写真】テレビ大阪主催 レプタイルズフィーバー2020

テレビ大阪主催の「レプタイルズフィーバー2020」会場の様子です。新型コロナウイルスにより出展を見合わせたブースもあり、来場者も少なめでした。

ふれあい動物コーナーがひどい

このイベントの第一種動物取扱業の登録は、移動動物園である「京都ポニーどうぶつえん」が行っていますが、ここが会場内でやっているふれあいコーナーが悲惨でした。

ケガをしたデグー、
脱毛したカピバラ、
汚れたアルパカ、
汚いモルモット…

京都市動物愛護センターの指導内容はこちら。日本の動物業者の飼育施設の問題が改善されない理由がわかります。

汚く蹄の伸びたアルパカ

うさぎのふれあい レプタイルズフィーバー

販売の様子

爬虫類は小さなケースやパックに入れ、猛禽は足を拘束、小型の哺乳類も小さなケージで販売という、ほかの展示即売会と同じスタイルです。スキニーギニアピッグが傷だらけなのは驚きました。




捕獲されて売られる日本の野生動物

こうしたイベントでは、南西諸島などで捕獲された野生の生きものも多数売られます。テレビに出演し、捕獲地の地方議会から批判された店も出店していました。



京都ポニーどうぶつえんに対する京都市動物愛護センターからの回答

このイベントの第一種種動物取扱業の申請者でもある京都京都市動物愛護センターから職員2名で立入調査・指導したとの回答をもらいました。デグーについては全身の状態も悪く、一時的なケンカによるものには見えません。業者の言い訳がかなり入っていると考えて読んでいただきたいです。また、自治体の判断レベルもこの程度かと呆れました。

・責任者の兼務について

大阪市で実施されたイベントの責任者が当該事業所の責任者と兼務されていた件について萩原氏に指導を行いました。当該事業所の責任者を別の常勤の従業員に変更し,新たにイベントを開催する際に萩原氏が責任者となるようにと伝えております。
当該事業所の従業員数は4名のスタッフが交代で勤務していました。イベントの際は新たな責任者が当該事業所に勤務し,イベント会場には萩原氏が勤務するという形でそれぞれ専属となるようにすることで了承を得ました。

・飼養状況について

まず,イベントにいたカピバラについて確認しましたが,獣医師の治療を必要とするような脱毛や発赤皮膚症状は立入時は見られませんでした。飼養施設としては土の環境と水場があるような飼養施設で,広めの囲いに単独で飼養されていました。
イベントでの容器の水が濁っている件については,水場で糞尿をしてしまうという習性から汚れてしまうとのことでしたので,イベント時については適宜交換をさせることで了承を得ました。飼養施設においてはこの点について考慮されており,糞尿が溜まらないよう,常時水が流れるような水飲み場に設計されていました。

次にデグーですが,飼養施設では複数頭のデグーを大きいケージに入れ管理しておりました。イベントでのケガはデグー同士のマウンティング等の諍いにより発生してしまったとのことでした。対応としてはかかりつけの動物病院が市内に2か所あるようで,そこで治療(塗り薬の処方)を受けるようにしているとのことでした。イベントのデグーは輸送のストレスが原因で出来た傷の可能性がありますが,必要に応じ隔離・治療をすることで了解を得ました。

最後にイベントにいたアルパカについてですが,立入時も蹄が伸びているのを確認しました。これについて爪切りをする必要性について説諭し指導しました。飼養環境としては厩舎で朝晩は過ごし,昼間は施設内の囲われた敷地を自由に歩いていました。おがくずが敷き詰めらている厩舎,敷地ともに糞尿が溜まっている様子は無かったので,飼養施設が汚れているというよりは単純に被毛の手入れを怠っていることが汚れの原因と思われます。これについては萩原氏自身も最近手入れを怠ってしまったという自覚があるようでしたので,頻度について指導し了承を得ました。

上記の内容に加え動物の状態の確認・清掃消毒等ソフト面での衛生管理について怠ることがないよう指導を行いました。
その他の動物についても確認しましたが,衰弱,脱毛,ケガを放置されているような動物はいませんでした。飼育環境でのスペースについても,狭い空間に何頭も管理されているような状況ではなく,一頭一頭が十分動けるスペースはありましたので,動物の正常な行動を表現するための空間は確保されておりました。

一頭一頭が動けるスペースがある程度で、正常な行動が発現できると自治体が考えていることは大問題です。京都ポニーどうぶつ園は、航空写真で見ればこのような場所です。車の大きさと比べてもらえれば、一つ一つの小屋がとても小さいことがわかります。ヤギ、ポニー、アルパカなど大型の動物を飼育しており、十分な広さがあるとは到底、考えられません。

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