生物医学・薬学研究のための野生霊長類の捕獲に関するIUCN SSC「人間と霊長類の相互作用部会」公式声明

IUCN/SSN(国際自然保護連合 種の保存委員会)霊長類専門家委員会の声明

動物実験目的の野生の霊長類の捕獲が急増していることを受け、IUCN/SSN(国際自然保護連合 種の保存委員会)霊長類専門家委員会の「ヒトと霊長類の関係」部門が声明を出しました。カニクイザルだけではなくアカゲザルやヨザルについても書かれています。

科学雑誌の編集者に対して、野⽣個体群に由来する霊⻑類を対象に実施された⽣物医学研究や、何らかの形で 野⽣個体群に害を及ぼす可能性のある⽣物医学研究については論文の掲載を拒否するよう求めていることは素晴らしい観点だと思いました。

⽣物医学・製薬の研究施設および当局に対しては、霊⻑類の捕獲をしなくてよい代替研究戦略の使⽤・推進をすることにより保全に積極的な役割を果たすよう求めています。

IUCN SSC PSG Section on Human-Primate Interactions

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