日本化学工業協会により毎年実施されている「日化協LRI研究報告会」が今年も開催され、午前中のみ聞いてきました。
日化協は、誰もが知っているような有名な大手化学メーカーも加盟する、化学製品製造業者らによる業界団体です。自分たちの売る原料や製品によって人の健康や環境にどのような影響があるか、化学物質の影響を評価しなければなりませんから、そういった試験方法についても研究活動に取り組んでいます。(2年前の報告もご参照ください➡日本化学工業協会LRI 研究報告会 動物実験代替路線明確に)
この分野も動物実験の代替は国際的にも使命となっています。今年は1つだけ、新しい動物実験についての研究の発表がありましたが、ほかは動物実験の代替となる安全性予測手法に関わる研究ばかりでした。
午後のパネルディスカッションでは、動物愛護法改正で動物実験の代替について強化がなされなかったことで、また欧米に引き離されてしまう、これで日本の業界は大丈夫なのかということについても話題提供がなされる予定と聞き、とても聞きたかったのですが、環境省の動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会第4回と重なったため、会場をあとにしました。
問題意識が共有されたことを願いつつ。
▼当日配布されていた冊子でも動物の使用を低減することが研究目標として掲げられている