子ライオンのほとんどが死亡していた移動動物園「ミルク動物園」ですが、どのような移動動物園をやっているのか、参考まで過去の事例をご紹介します。
これは、2015年5月に東京の住宅展示場で撮影した、ふれあい動物園の子ライオンの姿です。「ぼくのなまえは『ナディ』です」と扉のところに書かれています。スタッフは栃木のドギーエンタープライズのジャンパーを来てい[…]
時間がなくてなかなかアップできていなかった件ですが、つい先日、宮古島で逃げたケヅメリクガメの記事で「人にかみつく恐れ」と書かれていたので、ふと思い出して、このミルク動物園の移動動物園のことをつぶやいていました。
【沖縄タイムス】人にかみつく恐れも…ケヅメリクガメ、民家から逃げる 宮古島署が注意喚起https://t.co/CuMIwFHgRU
人にかみつく恐れ…
移動動物園でよく揉みくちゃにされていますが…この亀、行きたい方向を人だかりに遮られて、遮られて、こっちもだめあっちもだめで本当にかわいそうでした。 pic.twitter.com/dUl8Dp2kwv
— PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) May 17, 2021
太鼓の爆音響く中、大混雑の動物ふれあい 西浅草東本願寺「藤まつり」
2019年6月1日(土)~2日(日)、台東区の西浅草東本願寺境内で行われた「藤まつり」の移動動物園の様子がひどかったとの情報提供をいただいていました。以下、その様子です。
寺の敷地内の一角で開催、移動動物園の部分は柵で囲んである。入場は無料だが、餌やり用の餌は有料。
寺の境内では、和太鼓の演奏をやっている時間帯で、かなりの大音量であることが動画でもわかる。動画でもかなりの爆音だが、現地でのほうが轟音に感じるとのこと。
客は非常に多く、ほぼ幼い子供づれ。少し外国人などのカップルや、年配の女性1人の方もちらほらいる。藤まつり自体が、16時までで、ふれあい動物園もそれまでずっとやっていた。
とにかく、ケヅメリクガメに子供達が乗りまくっていて、こんなことを毎回行なっているのだとしたら、絶対にやめさせなければならないと感じたとの報告。
前日に、東本願寺に確認したところ、移動動物園の開催は今年が初めてではなく、昨年も一昨年もやっているとのことだった。ケヅメリクガメは、休憩なしとのことだった。(メンフクロウのところにいたスタッフの女性談。)
子供が次々と乗ってる。カメの足を踏んでもおかしくない人だかりになっている。一方的に子供たちが乗ったりしている。それから逃げようと思って進めば、前から餌を突き出されて、食べたくないのに口に餌を押し付けている子も結構いた。かわいそうで祭りを楽しめない。2日間、1匹だけでこんな状態で1日中。
親が、カメに乗せた子供の写真を取ることに一生懸命すぎる。大人数の人間に囲まれ、逃げるように急いで進むカメの前にしゃがみ込み進路を遮り、食べたくないのに野菜スティックを口に無理やり押し付け、それは酷い状況におかれていた。現地のスタッフが、「今食べたくないから」とか、そういうのを細かく子どもに教えるべきではないか。
動画もあるのですが、取り囲んでいる人数が多すぎ、顔にぼかしを入れるのが難しく、写真でお見せしています。
こんなに大人が大勢いるのに、誰も客観的に、カメの嫌がり方や辛さが感じられないのかとつらい気持ちになったとのこと。
ミルク動物園によるとケヅメリクガメは30歳くらい。運動の時だけ、外に出だして乗せるようにしていると言っていたが、つまり展示に使うときが運動という意味だと思われた。それなのに、「しょっちゅう、やっているわけではない」と言っていた。人が足を踏んだりとか、そんなことになったらかわいそうだと思ったと言ったら、「そうですね。今後気をつけてまいりますー。ありがとうございますー。ご指摘いただきまして。」と、明るく、軽い言い方だった。亀は踏まれてもどうということはないとも言っていた。
ポニーは子供を乗せて、一周して下ろし、繰り返し乗せ続ける。数十歩を回って歩いて一周。子供連れが列をなしている。
メンフクロウは、寝ているところをいきなり触られたりしていた。潤んだ目で、自分を一方的に撫でまくる人間を時々見上げて見つめていることがあり、何を訴えたいのだろうと思った。フクロウカフェでは、「頭は撫でないように、体を撫でるときは手の甲、手のひらの裏で撫でるように」といった指示があったが、ここでは頭も体も、客の好きなように撫でられていて、しかも、次から次へ触られていた。スタッフがついているだけましかもしれないが、何も言わずに見ている。
休憩は、この日、2回、30分ずつとった。昨日今日、メンフクロウはこの1羽だけ。2日間、このメンフクロウ1羽だけで交代はなかった、とのことだった。
ヒヨコは、ふれあい用のプール方式ではなく、椅子に座って、スタッフからヒヨコと小さなフリースを与えられる方式。ヒヨコのコーナーは、男性スタッフが2名いたが、特に触り方、扱い方に注意をすることはなかった。ただ、新しい子供が椅子に座ったら、無言でヒヨコを手渡す、子供がヒヨコを返してきたら、無言で受け取り、膝の上にあるヒヨコが数羽入っているカゴのような入れ物に戻す、という作業をしいた。
子供は、やはり片手でヒヨコの体を鷲掴みする子が多かったが、誰も注意しない。親は、座っている子供の後ろで立っている。しゃがんでヒヨコを持っている我が子の写真を撮るなどしているだけ。
それでも、他のふれあいでよくある、ヒヨコを持って立ち上がったり、歩いていったりなどの行為がなかったのはほっとした。しかし、ふれあいプール式ならヒヨコには、水が飲めたり、餌があったり、子供に捕まらなければ自由に歩いたりなどがきるが、この方式では、餌なし、水飲めない、拘束され続けてになってしまう。
ただ、一応、ヒヨコや小動物コーナーは、20分やっては10分休憩をくり消していたようだった。休憩の時間帯は、そのスペースから客は皆出されて、どうぶつたちもどこかへ消えていっていた。動物たちが、その都度、変えられたりしていたのかどうかは、確認できず。
スタッフの背中に、「ジャパンアニマルカレッジ」の文字。
ヒツジは、地面からの紐で繋がれて入る状態。どの方向からも近づいたり触ったりできる。紐に足が引っかかっていた。
ただただ、餌を求めて、左右ウロウロしているといった感じにみられたが、一とき、疲れたのか、横になっていた。が、人が触るので避けるように立ち上がった。しかし、餌がもらえると思うのか、反対側にいたこちらに寄ってくる。でも子どもが駆け寄って来たときは反対方向に逃げていた。時々、大声で鳴いていた。
蹄が伸びすぎていて、そのことが動画だともっとはっきりわかります。茨城県の動物指導センターに指導を依頼しました。
ヤギは親子3頭。柵の中なので、特に触られたりなどはなし。親子だからか、大人しく、穏やかな感じはした。
ウサギも、ヒヨコ同様、座って1匹ずつ渡す方式。ウサギをフリースで包んでしまっているので、よく姿は見えなかった。
ジャンガリアンハムスターなどもヒヨコ同様、座って1匹ずつ渡す方式。ただ、女児の小さな手のひらで作った膨らみの中に押し込まれるだけのハムスター。
手品バトもいた。
動画を見ても、とにかく人が多く、それだけで最悪の状態です。お祭りの主催者である東本願寺にも、今後廃止するよう、要望をメールで伝えましたが、自分たちは関係ないかのような回答でした。
個別のイベントに関するお問い合わせやご意見は、それぞれの業者にお願い致しております。
誠にお手数ながら、動物に関しましては、今回お願いをしました「ミルク動物園」へお問合せをお願い出来ますでしょうか。
お寺としても改善出来るところは改善してよりよいものとしていきたいと考えております。
先ずは取り急ぎご連絡まで。
これは、2015年5月に東京の住宅展示場で撮影した、ふれあい動物園の子ライオンの姿です。「ぼくのなまえは『ナディ』です」と扉のところに書かれています。スタッフは栃木のドギーエンタープライズのジャンパーを来てい[…]