以前こちらの記事でまとめましたが、実験動物生産会社大手であるエンヴィーゴのバージニア州のビーグル犬繁殖施設が劣悪であり、350 匹以上の仔犬が死んでいるのを目撃したというPETAの告発を受けて、同社の動物福祉法上のライセンスが停止され、4000匹のビーグル犬がレスキューされたという大きな事件がアメリカでありました。2021年から2022年にかけてのことでした。
有名な実験動物生産会社の犬繁殖施設が封鎖され、ビーグル4000匹が解放される2021年、バージニア州カンバーランドにあった実験動物生産会社大手エンヴィーゴの実験犬繁殖施設の劣悪さがPETAによって暴露され、翌2022年5月、いよいよ捜索[…]
今年6月3日、この施設を運営していたエンヴィーゴRMS(Envigo RMS LLC)が動物福祉法への故意の違反を共謀した罪で有罪を認め、また関連会社のエンヴィーゴ・グローバル・サービシーズ(Envigo Global Services Inc.)が水質浄化法への故意の違反を共謀した重罪で有罪を認めました。同施設は廃水処理設備を適切に運用・維持管理していませんでした。
また親会社イノティブは3,500 万ドル(約54億円)以上を支払うとし、これは連邦法である動物福祉法の違反では史上最高額とのこと!
アメリカ司法省環境自然資源局のプレスリリースによると、判決は10月7日に予定されているとのことで、今回の公表は、アメリカの刑事裁判で行われることの多い司法取引についての公表ということだと思います。このように書かれています。
加えて、これら法人は、捜査への直接協力に対し、 Virginia Animal Fighting Task Forceに約110万ドル、 Humane Society of the United States (HSUS、米国人道協会)に約190万ドルを支払うことになる。
またカンバーランド郡の環境と生態系に利益をもたらし回復させるために、追加の 350 万ドルを National Fish and Wildlife Foundation (NFWF、アメリカ魚類野生生物財団)に支払い、そのうち少なくとも 50 万ドルは、カンバーランドまたはその近郊にある河畔湿地または河畔の土地の購入に費やされることになる。
これら法人は、動物福祉法が課す基準以上に施設と人員を改善するため、少なくとも700万ドルを費やす予定である。
アメリカ司法省環境自然資源局のプレスリリースに戻りますが、バージニア州西部地区連邦検事のコメントも載っていました。
また、農務省監察総監室の特別担当官のコメントには、このように書かれています。
Envigo RMS LLC pleaded guilty today to conspiring to knowing…
有名な実験動物生産会社の犬繁殖施設が封鎖され、ビーグル4000匹が解放される2021年、バージニア州カンバーランドにあった実験動物生産会社大手エンヴィーゴの実験犬繁殖施設の劣悪さがPETAによって暴露され、翌2022年5月、いよいよ捜索[…]