ノルウェー国立3Rセンター(Norecopa)のホームページに動物実験の「PREPAREガイドライン」チェックリストの日本語訳が掲載されたとのことです。
「PREPAREガイドライン」は動物実験の計画立案のためのガイドラインであり、論文作成時に報告・記載すべき内容についての「ARRIVEガイドライン」などを補完するものだそうです。
内容は、A:動物実験の設計、B:動物実験実施者と飼育施設間での協議、C:動物実験の品質管理の3つに大きく分けられており、これだけを見ても、日本政府の「動物実験と実験動物を分けて考える」などといった方針がナンセンスであることがよくわかります。分けて考えているうちは、具体的な政策が進まないだけではなく、「適切な動物実験」など実現し得ないでしょう。
チェックリストだけでは簡単すぎ、それぞれの項目について日本では理解が深まっていないのではないか?(つまり、より緩い基準で達成したと考え、チェックを付けてしまうのではないか)と感じますが、こういったものを普及させようとする関係者の努力は評価すべきなのでしょう。
英語ですが、チェックリストを使う前に、ガイドラインのサイトを見て事前に学ぶ必要があると感じます。