イギリスの研究機関で増加する規制違反。 イギリス内務省が公表した「Animal in Science Report 2022」(科学における動物に関する報告書2022年版)では、不遵守の件数が再び増加し、51の研究室で175件、16,062匹の動物に関係していたことが明らかになった。
GOV.UK
The Animals in Science Regulation Unit annual report describ…
報告書に載っている事例としてはこのようなものがあった。
• 義務付けられている手順後に鎮痛剤を投与されなかったマウスが3,572匹。
• 承認された数よりも使われたマウスが415匹多い。
• 710匹のマウスが飼育室で最大約12日間連続で光にさらされた。
• 機器の故障、水質の悪化や汚染が関係する10件のケースで、719匹の魚が死亡した。
• 承認された数よりも使われたマウスが415匹多い。
• 710匹のマウスが飼育室で最大約12日間連続で光にさらされた。
• 機器の故障、水質の悪化や汚染が関係する10件のケースで、719匹の魚が死亡した。
175件の不遵守事例のうち13件(7%)は、十分な食料や水の提供ができず、福祉に悪影響を及ぼした事例だった。
また、その他として以下のようなものも挙げられている。
• 施設の殺処分記録の不備に関連するケース 4 件
• 許可されていない譲渡に関連するケース 3 件
• 施設の敷地内でのセキュリティ違反に関連するケース 1 件
• 許可されていない譲渡に関連するケース 3 件
• 施設の敷地内でのセキュリティ違反に関連するケース 1 件
ただ、法律上はライセンス停止もできるが、査察官の指導で終わっているものがほとんどだった。(ライセンス停止はゼロ件)
指導で終わってしまうのはどこの国でも同じなのだなと感じるが、 日本では動物実験施設がこうした指導を受けることすらない。諸外国が導入してきたような監督制度は法律上存在しないからだ。このような統計が出てくることもない。やりたい放題とはこういうことを指して言っているのだが、実験関係者はそれすら認めたくないのが我が国だ。