理研CDBでは、運営費交付金から小保方研究室(旧細胞リプログラミング研究ユニット)に出てていた研究費の中から、毎月マウスの飼育管理に関する費用が支払われていました。
小保方研ではマウスの購入は1匹も記録がありませんが、これらのマウスは、理研を去った若山氏の研究室から小保方氏へ引き継がれ、動物飼育室に管理が委託されていたものです。
では小保方研が廃止されたとき、もしくは小保方氏の退職にともなって、これらのマウスは一体どうなったのでしょうか?
動物保護団体としては非常に気になるところなので理研に確認してみたところ、
「平成26年3月(サンプル保全開始時)より、動物資源開発室(現 生体モデル開発ユニット)の管理下に飼育管理を実施しており、科学的検証(解析)を進めていることから、現在も飼育管理を継続しています。」
とのことでした。
不正の本調査では、本当に科学的検証も進めているようです。検証実験の前にやってほしかったと改めて思います。また、これらのマウスは若山研から引き継いだもので間違いないということも確認しました。
さらに、STAP現象の検証実験に関する記者会見の際に、マウスは新しく導入したものを使ったと理研側が答えていたので、これら小保方研のマウスが検証実験に使われたのか、使われなかったのかも聞いてみたところ、「一部については、系統維持されたマウスが使われました。」とのことです。
ちなみに、研究室が廃止になる場合、通常、飼育している実験動物はどうなるのか?については、
「研究室の廃止予定時期等に向けた使用を計画的に行うとともに、廃止時の搬出(移転)又は胚凍結による系統保存等を行います。」
とのこと。「等」なので、安楽殺がないわけではないのではないか?と感じますが、確かに通常の廃止・移転などであれば計画的に使用することができるはずで、今回は改めて異常事態だと感じます。
系統などは聞いていないので、科学的関心のある向きにはあまり参考にならない情報ですが、動物の行方という意味で確認してみました。