1月6日(土)放送のMBS毎日放送「せやねん!」で猿回しのサルを12時間屋外連れまわしロケ

1月6日(土)に放送されたMBS毎日放送「せやねん!」で、犬、ニホンザル、ゴシキセイガイインコを野外で連れまわしてロケ撮影するというとんでもないバラエティー企画がありました。

最初に登場した柴犬だけは途中で交代していましたが、おそらく動物愛護法に基づく業者基準で犬猫については6時間の制限があるからでしょう。そう思うと、やはり基準は動物たちにとって非常に重要な意味を持ちます。

インコについては、「インコ日記」さんが詳しく書かれているので、下記の記事をご参照ください。インコの体に直接雪が降りかかっているシーンまであり、大変驚きました。ゴシキセイガイインコは赤道直下のインドネシア東部やパブアニューギニアからオーストラリア東部にかけて生息する鳥です。

インコ生活〜飼い方・育て方の総合情報サイト

2024年1月6日に関西ローカルで放送された「毎日放送 せやねん!」のコーナーである「ニッチなハンニッチ」にゴシキセイガ…

PEACEでは2月22日にMBS毎日放送にメールで以下の意見を送りました。毎日放送「MBS動画イズム」のオンライン配信ではエンディング部分がカットされており、犬やサルについては、どこの業者が協力したのかわかりませんでしたので、質問もしましたが、回答はありません。

常々述べていることですが、テレビ番組での安易な動物利用は避けていただきたいものです。

サルに関しては、国際自然保護連合(IUCN) 「ヒトと霊長類の関係」部門が定めた「霊長類に関する適切な画像配信のためのガイドライン」がありますが、高崎山のニホンザルの報道などを見ても、日本のメディアではほとんど認知されていないことを感じます。

MBS放送へ送った意見

動物保護団体のPEACEと申します。2024年01月06日(土)放送の「せやねん! 」で放映されたカベポスターの「ニッチなハンニッチ リアル犬&猿&鳥を連れて岡山で12時間町ブラロケ!動物たちに翻弄されながら“鬼スゴい〇〇”なスポットを徹底調査!」を貴社の配信サイトで視聴しました。

既に愛鳥家の皆さんから批判の声が届いているかと思うので重ねてになりますが、赤道に近いパプアニューギニア等が本来の生息地である鳥を雪の降る中、屋外に連れ出して撮影し、鳥に雪がかかっている姿まで映していたこと、何度も地面に落とし、逃がしそうになっていたこと(羽が切ってあったとしても不適切です)など、内容に大変驚愕しました。犬が近寄ろうとしたのをリードを引っ張って止めているところも映していましたが、芸人に任せて、だれも鳥を保護しようとしないのも驚きました。

また、犬は途中で交代させたにもかかわらず、鳥とニホンザルは12時間ぶっ通しで撮影だったことも信じられません。おそらく犬については動物取扱業者に義務付けられている「6時間以上連続した展示は禁止される」という数値規制があるためかと推測しますが、サルや鳥も、長時間の撮影は犬同様にストレスです。家畜化されてきた歴史のある犬以上に、家畜化されていない野生動物には配慮が必要であるにもかかわらず、犬よりも酷使するのは止めていただきたいです。

また、ニホンザルはどこから借りたのでしょうか? 配信ではエンディングが切られており、どの業者が協力したのかわかりませんでした。猿回しのサルかと思いますが、ニホンザルは、あのようにペットであるかのように扱っていい動物ではありません。猿回しの調教自体が虐待であり、実際には、幼いころに暴力的に押さえつけて心を折ることをされ、人間に抵抗できないとあきらめたサルが使われています。あのようにリードを付けて散歩のようなことができると視聴者に勘違いさせるのも、よくない影響があります。国際自然保護連合(IUCN) の専門家が定めた「霊長類に関する適切な画像配信のためのガイドライン」にも全く適合していません。
https://humanprimateinteractions.files.wordpress.com/2022/06/2aa90-japanese-best_practice_guidelines_for_responsible_imagery-of-nhps.pdf

サルが発情中であったことも驚きました。ニホンザルは、人の身体・生命に危険を及ぼす可能性のある特定動物に指定されており、飼育は許可制です。ペットとして飼うことが禁止されている動物を、まだ若くて御しやすいからといって、連れまわすのは疑問です。もし逃がしたりすればケガをする人が出たかもしれません。テレビ局から、こうした不適切な動物業者にお金が流れることも問題です。

全体にギャーギャー騒ぎ、うるさく、動物の扱いもメチャクチャで、内容もバカバカしく、動物は道具に使われただけで不愉快でした。二度と、こうしたバラエティに動物を使わないでいただきたく、厳にお願い申し上げます。
また、ニホンザル及び犬はどこから連れてきたのかを含め、ご回答をお願いいたします。

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