先日、ポール・マッカートニー日本公演でのリーフレット配布でお世話になったばかりの東京ドームではありますが、このゴールデンウィーク中に大変残念なものを目撃してしまいました。
併設の遊戯施設である「ラクーア」でジェットコースターの轟音が周期的に聞こえる中、移動動物園「あにまるパーク」(東京都への登録事業所名称は「東京ドームシティ ラクーア『あにまるPark』」)が開催されていたのです。
入場は20分500円で、「これは絶対にお金を払いたくない」と思えるイベントだったので中には入っていませんが、外からも会場の中は見渡すことができ、ヒヨコ、ハムスター、モルモット、ウサギ、アヒル、ニワトリ、ヤギなどがふれあいに供されていました。
そもそもこういったイベントを人出の多い時期に開催すること自体が動物への配慮に欠けますが、この会場はジェットコースターだけではなく、ステージのマイクの音や、人の騒がしさなど、全体に騒々しく、動物を連れてくるべき場所ではないと判断いたしましたので、昨日づけで東京ドームへ中止を求める要望書を送付しました。
このイベントは、4月25日から5月11日までの開催でしたので、1日だけの単発イベントではなく、東京都に第一種動物取扱業の登録をする必要があります。しかし、イベントが宣伝されていたウェブサイトにもチラシにも、表示義務のある登録番号等の情報がありませんでした。また、中に入らなくても会場の特に入り口部分は見渡すことができますが、当日、登録証の掲示を見つけることができず、当初は無登録営業を疑いました。
しかし実際には、平成23年からこの場所で登録が継続されており、不定期に開催が繰り返されてきたとのことで、なぜ今年になっても広告への表示義務違反が続いていたのか、疑問に思います。(ウェブサイトからリンクされている業者のサイトにもラクーアの登録番号はありませんから、この場所での無登録営業の可能性はありました)
ちなみに、今年のウェブサイトについては、都から開催期間中に業者に対しラクーアに掲載の連絡をするよう指導がありましたが、業者からラクーアに連絡はなく、最後まで掲載されることはありませんでした。会場での登録証の掲示については、都が開催前に確認した場所には掲示していなかったはずなのですが、開催中の立入は行われず、確認はしてもらえていません。
法令違反についても、事後になってしまえばそれでおとがめなしの対応になってしまいますから、ここは、土地の貸主であるラクーアに良識を問うしかありません。ぜひ、サイト右上のアンケートから、皆さまも一言ご意見をお送りください。
2016.4.29追記:回答とその後の経緯を掲載しました。翌年は中止されましたが、まだ方針ははっきりしません。
▼【動画】近くの騒音を大きく拾ってしまっているので、ジェットコースターの音がわかりづらいですが、現地では当然ですが、はっきり鳴り響いています。