ラクーアでの移動動物園中止を求める要望書
ラクーアで定期的に行われている移動動物園の中止を求める要望書を株式会社東京ドーム宛に送付しました。詳細および経緯については、下記ブログもご参照ください。回答はこちらに掲載しました。
2015年5月18日
株式会社東京ドーム
代表取締役社長 執行役員 久代信次 様
ラクーアでの移動動物園中止を求める要望書
PEACE~命の搾取ではなく尊厳を
代表 東さちこ
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、私たちは、動物たちが現代社会の中で置かれている状況に心を痛め、改善を求めて活動している市民団体です。4月25日から5月11日まで東京ドーム併設のアミューズメント施設「ラクーア(LaQua)」にて移動動物園「あにまるパーク」(出展業者:株式会社ドギーエンタープライズ)が開催されており、ゴールデンウィーク中に現地を訪問したところ、ジェットコースターの轟音が周期的に鳴り響く中で小動物のふれあいが行われており、大変驚いた次第です。
つきましては、大変不躾かとは存じますが、今後ラクーア内での移動動物園開催中止をご英断いただきたく、本要望書を送付させていただきました。
そもそもラクーア内は、人間もジェットコースターの音に不快になることがあるほどかと存じますが、それが何の音かも理解できない小動物を、多数こういったイベントのために敷地内に置くことは、動物の扱いに配慮する業者であれば通常行わないことだと思います。
また、「あにまるパーク」の近くには、マイクが使われている野外ステージもありました。人が多いだけでも騒がしいものですが、ジェットコースターや野外ステージなど、遊戯施設独特の騒音もあるラクーアで、移動動物園を行うことは非常に不適切だと考えます。
さらに今回の業者は、テーブルほども高さのある囲いのない台の上にモルモット等を置くなど、動物の安全管理にも疑問がありました。
また、今回「あにまるパーク」の宣伝が掲載されているラクーアのチラシ及びウェブサイトに、第一種動物取扱業者に義務付けられている登録番号等の表示がなされておらず、法令違反状態でした。
ウェブサイトについては、イベント開催期間中に東京都の動物愛護相談センター城南島出張所からドギーエンタープライズに対し、ラクーアへ掲載を依頼するよう指導が行われたはずですが、最後まで情報が掲載されることはなく、違反状態でした。これは、ドギーエンタープライズから貴社への連絡が行われなかったことが理由と受け止めております。(ちなみに、ラクーアのサイトからドギーエンタープライズのサイトへリンクはありましたが、リンク先にもラクーア「あにまるパーク」の東京都の登録番号等は載っていません。)
当会では、そもそも小動物を不特定多数の人間に次々触らせるようなイベントは動物への配慮に欠けるものであり、動物に関する誤った認識を子どもたちに植え付けるものだと考えております。ゴールデンウィークなどの人出の多いときを狙ったイベントは更に問題がありますが、その中でも特にラクーア「あにまるパーク」は、様々な問題がありました。動物たちが棲むべきところは遊園地ではありません。
以上のことから、今後ラクーアでの動物イベント開催を中止していただきたく、ここに強く要望いたします。
また、この件につきまして、ご決定いただけるものかどうか、ご見解を6月12日までにご回答いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。