既に大晦日ですが、今年のビッグ&グッドニュースを一つご報告します。
今年9月下旬から10月上旬にかけて大阪のアリオ八尾で移動動物園に使われていた、この哀れな堀井動物園のシマウマを覚えていますか。
#天王寺動物園 で生まれ、#堀井動物園 に払い下げられた #シマウマ の「アカリ」。名前も「あかね」に変わり、ショッピングモールの移動動物園で見世物に。
園長、この哀れな状態から救ってください! @lggUNcIr05itpGP @Lets_go_Yokado #アリオ八尾 #イトーヨーカドー #セブンアンドアイ限定 #虐待 pic.twitter.com/T3bQBDgBB2— PEACE (@animalsPEACEnet) 2018年10月4日
このとき、移動動物園の中止を求める意見を送ってくださいと呼びかけをさせていただきましたが、おかげ様で、10月22日まで開催予定だったものが途中で中止となっただけではなく、その後、イトーヨーカドー(株式会社イトーヨーカ堂)及び株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク(アリオ系列の店舗の所有や運営を行っている会社)から、今後移動動物園を行わないとの回答をいただきました。
ご報告が大変遅くなってしまいましたが、意見を届けてくださいました皆様、本当にありがとうございました。
セブン&アイ・クリエイトリンクからは以下のような回答をメールでいただきました。
株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク営業本部PM業務部より回答
移動動物園等に関するイベントは実施しないとの見解を持つに至っております。
また、イトーヨーカドーからの運営管理受託物件である
アリオ・グランツリー・プライムツリー(アリオ八尾等)に関しましては、
弊社からイトーヨーカドーに対して、移動動物園等の開催提案は行わないとの
見解を持つに至っております。
なお、アリオ(イトーヨーカドー物件)に関しては、弊社がイトーヨーカドーから
運営管理業務を受託している立場から最終判断はイトーヨーカドーとなります。
イトーヨーカドーについては、電話のみで文書等では回答しないとのことですので一抹の不安はありますが、口頭で、今後移動動物園は行わないと明言されました。録音も録ってあります。
イオンに続き、流通大手が決断をしてくださったことに感謝いたします。
万が一ですが、もし今後、イトーヨーカドーやアリオで移動動物園が開催されているのを見かけましたら、当会までご一報ください。
※注:サーカスについては、移動動物園とは別のものとの判断と回答していることを聞いています。しかし、現実問題としては今後敷地を貸すことはないだろうという話もありましたので、ぜひそのように運営していただきたいと伝えています。
アリオ八尾の移動動物園について
本日、アリオ八尾から堀井動物園撤去とのことです!
移動動物園は中止です!!
意見を送ってくださいました皆様、大変ありがとうございました!!天王寺動物園には引き続き、アカリを何とかしてほしいという声を届けてください。#イトーヨーカドー #セブンアンドアイ限定 #シマウマ https://t.co/VxFZY4mZPH
— PEACE (@animalsPEACEnet) 2018年10月9日
もともとアリオ八尾は去年の夏も移動動物園が問題になり、PEACEでも中止の要望をしました。その際「苦情がある限りは今後開催はできない」と口頭で回答をいただいていたのですが、今年から担当者が変わったところ、なんと9月27日から再び開催されていることが判明。去年、文書での回答は拒否でしたし、今後一切やらないという意味ではない?と聞いてもはっきりした回答はありませんでしたので、確実にやらないという回答ではないとは受け止めていましたが、こんなに早く移動動物園が再開されたのは驚きました。担当者が変わるとダメなのか、と思いました。
実は去年、大阪府の動物愛護管理センターには、移動動物園が終われば堀井動物園は土地の権原を失うのだから登録は継続できないはずだとして、登録取消もしくは廃業届を出させる指導をするよう何度も依頼したのですが、何だかんだと登録継続を認めるようなことを言っていて、結局登録がどうなったのか確認ができなかったのが悔やまれます。
その結果が今年です。
今年の移動動物園開始前に、登録については変更届を出しており、名称は「おもしろふれあい動物園」に変更、取り扱う主な動物の数と種類等も変更があったそうですが、9月27日初日に立入りに行ったときはシマウマはなかった、ラクダだったとセンターは主張。実態と違うではないか、何を見てきたんだ?と思いましたが、台風でラクダを飼育場に戻した後に連れてきたのがシマウマだったということがわかったと後日、説明を受けました。しかし、再びの指導監視には何週間もかかると言って、実質、開催期間中の立入りはできないと言いたげでした。
しかし、センターの立入りを待たずに、10月9日には中止となり、堀井動物園は現地から撤退しました。
シマウマの常同行動以外にも…
▼神経質な動物なのに、シマウマを触らせているのは驚きでした。また首の両側の同じ場所に傷のようなものがあり、皮膚が厚いようなら物理的刺激による胼胝(要するにタコ)のようなものではないかとのことですが、滋賀県のセンターに聞いても気が付かなかったとのことで驚きました。いかに他の動物たちもぼろぼろかということだと思います。
▼毛が刈ってある犬がいましたが、皮膚に問題がありそう。涙焼けもひどい。ふれあいに出すべき子ではないのに、まさかの移動での使用です。飼育員は、もうお婆ちゃんだからと言っていたそうです。繁殖リタイアをもらってきているはずですが、スタッフはどの犬が元繁殖犬かわからないとも言っていたとか。
▼毎度トイレを置かない堀井動物園。朝散歩させていると言っていたこともあったが、結局おしっこしてます。
▼ハムスター、餌がばらまかれているだけで敷料なし、水なし。モルモット、ウサギ、ヒヨココーナーは、店の入り口から一番奥にあって、誰も監視していない。とうとう亀まで入れられている。
▼目の白濁したウサギは、小学校がショップに持ち込んだウサギだと後日堀井動物園は説明したそうです。
▼手入れされていないウサギの毛。ハアハアしていた子もいた。
▼移動先で謎のペイント作業。体にいいものではないと思いますが、動物がいるところで塗料? 動かせる物なのだから動物のいないところに持って行って作業すればよいのにと思います。ペンキで汚れた手で接客。動物も触る。
▼柵を乗り越えんとするヤギ。動画を見ても、ヤギがとにかくアグレッシブです。餌のクレクレ度がものすごい。これまでの開催地と違います。食べるものをちゃんともらっているのでしょうか? 頭数が多く、あまり餌を口にすることができないため、苛立ちが感じられたとのこと。ヤギたちが荒っぽいため、ニワトリやアヒルは後方で、ヤギたちを避けるようにしている。
▼ムナジロガラス、ずっとせわしない動作を続けている。鳥たちの、あまりに狭いケージは相変わらず。