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ニューヨークタイムズに日本のカワウソカフェなどの問題を扱った記事

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CITES(ワシントン条約)付属書Ⅰへの格上げの提案書によれば、生息数が過去30年間で30%以上減少したと推定されているコツメカワウソ。「ペット」需要による密猟・密売、そして日本の密輸やふれあい需要の問題などについて書かれた長い記事がニューヨークタイムズに出ました。

中でも気になるのは、密輸事件で通報を行い、摘発の現場ともなったことでニュースなどで取り上げられていたカワウソカフェ「コツメイト」についての記述です。

このカワウソカフェは、繁殖施設がインドネシアにあり、野生に返すこともしている、自然淘汰される弱い個体を日本に輸入している等主張していますが、この記事には、その施設について疑わしいとする部分がありました。以下の通りです。

インドネシアのメダンに拠点を置く非営利団体であるスコーピオン野生生物取引監視グループ(Scorpion Wildlife Trade Monitoring Group)と、国際カワウソ保護基金(International Otter Survival Fund)によると、インドネシアにある長安氏(注:コツメイト経営者)の施設であるKebun Alam Jaya内には、保護活動の証拠になるものがほとんどない。

「従業員の一人が、周辺で野生からカワウソをとっていると私に言った」とスコーピオンの役員であるGunung Gea氏は述べている。

Gea氏が撮った写真では、幼獣を入れるための適切な巣箱はなく、狭い金網ケージやコンクリートの囲いの中に成獣がいる。イギリスのNew Forest Wildlife Parkの学芸員でありIUCNのアドバイザーでもあるジェイソン・パーマー氏によれば、すべての動物は野生で捕獲されたように見える。

「この場所は販売用の動物の保管施設に他ならないように見え、非常に疑わしく思える。」パーマー氏は言う。「保護、野生復帰または繁殖のセンターだと示すものは何もない。たとえそうだったとしても、カワウソが野生で生き残れるようにするためのケアや環境がない。」

長安氏は、自分の施設の成獣のコツメカワウソは全てインドネシア政府が違法取引から押収した保護個体だと証明する書類があると言ったが、NYタイムズ記者に見せることは拒み、代わりに政府関係者を紹介した。

インドネシア政府担当者は、求めに対し応答しなかった。トラフィック・イーストアジア・ジャパンによると、2015年から2017年までの間にインドネシアから輸入されたのはたった8匹のカワウソだ。

長安氏は、カワウソを合法的に日本に輸入したと付け加えた。もうすぐそれはできなくなるかもしれない。

海外メディア、さすがです。実は、クローズアップ現代+でコツメカワウソの密輸について取り上げられた際、かなり前の時点でNHKから事前取材がPEACEにもあり、タイなど現地にも取材に行くことができると言っていたので、このインドネシアの施設を調べることを勧めました。しかし、その後コツメイトを舞台に密輸摘発がなされ、むしろそちらのほうでコツメイトは正義の味方のように取り上げられてしまいました。

番組では、ふれあいで、カワウソがかなりひどい扱いがされている映像も流れたことは流れましたが、店名まで出して、まるで宣伝だとがっくりしたのも事実です。

たとえ密輸を批判していても、こういった商業利用をなくしていかない限り、カワウソの消費は止められません。このニューヨークタイムズの記事を見ても、コツメカワウソのペット飼育やふれあいは相当厳しい目で見られている。変えるきっかけとしてCITES付属書Iへの格上げも期待していましたが、スリランカ情勢により締約国会議(CoP18)の開催が延期。また、公開されている条約事務局コメントを見ると、格上げ採用は難しいのかもしれません。

日本人のモラルが問われます。

 
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