仏:新薬治験で脳死「動物でヒトへの予測ができるものではない」

これまでの海外の治験での事故同様、日本であまり大きくは報道されていないように思いますが、フランスの新薬の治験で1人が脳死、5人が入院に至ったとのニュースがありました。うち3人は、脳に回復不可能な障害が残る可能性があるともされています。

第Ⅰ相試験(フェーズⅠ)で起きたとのことなので、動物実験を経て最初に人間に対して行う試験です。健康な人間に対して行います。

治験を行ったのはBiotrial社ですが、薬剤はポルトガルの製薬会社Bialによって開発された神経・精神疾患薬とのこと。

サイエンス誌サイトのニュースは、フランスの保健相がこの試験薬はチンパンジー等で試されていたと述べたことも報じており、以下のように書いています。

「フェーズI試験での重大事故は珍しいが、薬が動物でどう作用したかによって人間への影響を必ずしも予測できるわけではなく、こういった事故を決して完全になくすことはできない。」

今回の事故について原因はまだ調査中ではありますが、人間でどう作用するかを動物を用いずに予測する手法の開発が、動物愛護の観点からだけではなく望まれていることに変わりはありません。

 
▼治験を行ったBiotrial社の告知

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