動物用ワクチンの国家検定等に使われた動物数が公表されました

動物用ワクチンのバッチ安全試験に関するパブリックコメントの際に、国家検定を担っている動物医薬品検査所が情報公開を検討している件をご報告しましたが、改めて問い合わせたところ、下記の場所で公開したとのことでした。

自己点検は行っていなかったため、公開されていません。やはり、農林水産省の動物実験基本指針は、この10年間遵守されてきていませんでした。

規定類については、やはり他の農水省関連の施設同様見直し中とのことで、これについては再度ご報告しますが、使用数はなんと一度に過去4年度分も公表になりました。推移は下記の表の通りです。

多くは、やはりワクチンの国家検定に使われた動物とのことです。

つまり、鶏、牛、豚の使用数は、今後大幅に減る見込みがあります。上記パブリックコメントの対象となっていたバッチ安全試験の省略要件ガイドラインがVICHでの検討を経たのち、施行された場合、検定の頻度が現在よりずっと低くて済むようになるからです。まだ少し時間がかかりますが、これも国際協調の恩恵です。

また、国際的には、そのあとはマウス等の試験についても検討がなされます。

このあたりのワクチン検定の国際協調については、11月に佐賀県で行われる「アジア動物実験代替法会議2016(Asian Congress 2016)」で日本の動物医薬品検査所から講演がなされる予定です。

 購入数
動物種
H24 H25 H26 H27
マウス
6,729 7,825 6,674 6,153
モルモット
759 557 591 663
 ラット
250 170 231 74
ハムスター
114 5 44 53
ウサギ
60 28 80 96
3,020 2,261 2091 1,477
ウシ
14 12 24 16
ブタ
51 50 70 61
種卵 6,878 6,244 6,667 5,371

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