犬吠埼マリンパークについて銚子市からの回答

2018年1月末に閉園となった犬吠埼マリンパークのイルカのハニーが未だどこにも移されていないことについて、2018年8月7日、銚子市長に質問書を送りました。

当会及び認定NPO法人アニマルライツセンター、アラム企画、Heal The Oceans Japanの4団体連名で質問しており、4団体宛に下記の回答がありました。8月23日付けです。(報道で21日に回答があったことが一度出ていますが、その後、市側から訂正があるとのことで、23日に最終版をもらいました)

<要点>

  • 4月時点で交渉中と聞いていたが、その後、市は犬吠埼マリンパークと連絡がとれていない。
  • 市は立入権限がないため、体調管理などの情報は持っていない。
  • 銚子市が犬吠埼マリンパークの存続を願っていて、その交渉をしているという事実はない。
  • 市は民間企業の内情に介入できない。

銚子市からの回答

 このたびは、市長へのお手紙をいただき、誠にありがとうございました。
 いただきましたお手紙の事柄について、別紙のとおりお返事いたします。
 皆さまのご意見を大切にし、今後も「対話」と「つながり」のまちづくりを目指し努力してまいりますので、引き続き市政に関心をお寄せいただければ幸いです。

 お手紙の内容について、観光商工課長からお答えします。

質問1 犬吠埼マリンパークと引き取り先の施設との交渉は、その後、どうなっていますか。越川市長が回答されたのは今年の2月はじめですから、既に6か月を過ぎております。交渉の経過を含めた現状を、詳しくお教え下さるようお願いします。

(回答) 本年3月に確認した時点では、犬吠埼マリンパークは移送に関する国への許可申請手続きや相手方施設との交渉を続けているとの回答があり、4月に確認した際も引き続き交渉を続けているとのことでありました。
その後、犬吠埼マリンパークとは、連絡が取れない状況のため、現状の確認はできておりません。

質問2 特に「自然界での生存は難しい」と回答されたイルカのハニーについてですが、周知のように、体調を崩している懸念があり、その常動行動や皮膚の炎症も問題になっていました。この暑さの中、緊急の対応が必要と考えます。
イルカのハニーについて、体調、皮膚の炎症など、実際は、どのような状態になっているのか、できるだけ詳しく教えて下さるようお願いいたします。

(回答) 施設は「立入禁止」の看板やロープが設置され、立ち入りができません。
外側からの目視で生存の確認はしておりますが、市は立入調査権限がないため、イルカの体調、皮膚の炎症の状態は確認できません。千葉県が、水質検査を実施しています。

質問3 また、ハニーをはじめ、その他の飼育動物の健康管理は、どうなっていますか。獣医によるケアは受けているのでしょうか。

(回答) 質問2の回答と同様になりますが、その他の飼育動物の状況の確認ができません。施設外側からの目視で、ペンギンの生存は確認しています。

質問4 万が一、交渉が未だ難航している場合は、「数か月にわたって犬吠埼マリンパークと連絡を取り合いながら」得た、分かる限りの状況を教えて頂きたく、また、犬吠埼マリンパークが、現在考えている今後の見通し、対策についてもお教え下さい。
一説には、銚子市が犬吠埼マリンパークの存続を願っており、その交渉があるのでイルカの移動もできないと聞いていますが、このことは正しいでしょうか。

(回答) 残念ながら5月以降、犬吠埼マリンパークとは連絡がつかず、その後の状況についてお話しできる内容はありません。「銚子市が犬吠埼マリンパークの存続を願っており、その交渉があるのでイルカの移動もできない。」という事実はありません。

質問5 銚子市にお伺いします。万が一、交渉が難航し、これ以上長引く懸念がある場合、銚子市では、行政管轄内に存在する「犬吠埼マリンパーク」に対して、今後、どのような対応、または援助をお考えでしょうか。

(回答) 民間企業である犬吠埼マリンパークの内情には介入できないため、千葉県の適切な水質検査及び指導を注視していきたいと考えています。

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